星と想い
生成AI(Grok)による本文作成を行い、微調整しています。
苦手な方はご注意くださいませ。
ある日の夜、私はベランダに出て星空を見上げた。
風が少し冷たくて、空が澄んでいる。街の明かりが届かない分、星がいつもよりはっきりと見えた。小さく輝く点をぼんやりと眺めていると、背後で足音がした。
まりもだった。
淡い緑の長い髪が夜気に揺れ、濃い緑の葉模様が暗い中でほとんど色を失っている。まりもは何も言わずに隣に並んだ。視線は空へ向いている。
しばらく、二人で黙って星を見ていた。
「宇宙には、どれだけの星があるんだろうね」
唐突に呟くと、まりもがこちらを見た。不思議そうな目をしている。
「……奇妙なことを考えるな」
「そうかな」
「森にいた頃は、空を見上げることはあっても、数を数える発想はなかったからな」
「私は、好きなんだ。星を見るのが」
まりもは再び空へ視線を戻した。否定も、からかいもしてこない。静かに聞いている。
「小さくて、遠いのに、ちゃんと光ってるのがいい。忙しい日でも、こうして見てると、少し落ち着く」
「……そうか」
短い返事だった。なのに、嫌な感じはしない。まりもは本当に、ただ聞いているだけだ。風が二人の間を通り、淡い緑の髪が軽く私の腕に触れた。でもそれはすぐに離れる。
そのとき、まりもがこちらを見た。いつの間にか手に持っていたストールを、黙って私の肩にかけてくれる。動作はぶっきらぼうなのに、丁寧だった。
「寒そうだな。人間は脆い」
「……ありがとう」
「礼はいい」
そう言いながらも、まりもはストールの端を軽く直した。その優しさが、胸の奥にじんわりと広がる。嬉しくて、少しだけ顔が熱くなった。
「キミは、よく空を見るな」
「まりもは?」
「森の気配を読む方が先だ。だが、今夜は……これも悪くない」
また沈黙が落ちる。星は変わらず、静かに瞬いている。肩にかかったストールの温もりと、隣にいるまりもの気配。特別なことは何もない。ただ、優しい時間が、ゆっくりと流れていく夜だった。
「……なんだか、落ち着くね。まりも」
「まりもって呼ぶな」
低い声が返ってくる。
でもその声は、夜の空気に溶けて、とても柔らかかった。




