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その耳は……

生成AI(Grok)による本文作成を行い、微調整しています。

苦手な方はご注意くださいませ。

 まりもとの電話が終わってしばらくして、ふと疑問が浮かんだ。

 まりもには猫耳がある。私にはちゃんと見えている。なのに、さっき通話しているとき、普通にスマホを耳に当てていた。人間の耳がある位置に。


「ねえ、まりも」

「何だ」

「電話するとき、どこで聞いてるの? 耳、猫のほうじゃないの? さっき、なんていうか……」


 まりもは窓辺でこちらを見た。淡い緑の長い髪が肩に流れ、濃い緑の葉模様が部屋の明かりを弱く返している。


「……あぁ。ちゃんと聞こえているぞ?」

「でも、猫耳の位置と違うよね」

「ん? エネルギーで聞いている。だから別に問題ない」

「エネルギー……?」


 まりもはそれ以上説明しなかった。当たり前のことだと言いたげに、視線を窓の外へ戻す。耳はぴくとも動かない。

 私はスマホを握ったまま、しばらくその言葉を反芻していた。


「エネルギー……」

「まりもって呼ぶな」


 思い出したかのように低い声が返る。

 エネルギー、という単語だけが、部屋に残った。

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