アイスとまりも
生成AI(Grok)による本文作成を行い、微調整しています。
苦手な方はご注意くださいませ。
とても暑い日だった。
帰宅途中、私は珍しくスーパーでアイスを買った。それほどに今日は暑い気がする。溶ける前にと、いそいそと部屋に戻ると、まりもが窓辺からこちらを見ていた。淡い緑の長い髪が肩に流れ、濃い緑の葉模様が西日を弱く弾いている。彼女も今日の暑さには体が正直になっており、どこか元気もない様子だった。
そんなまりもは私の持つ袋に、やや興味を示していた。
「おかえり。……それは何を持ってきた」
「アイス。冷たいおやつだよ。今日はあまりにも暑いからさ」
そう言って包みを開ける。まりもは近づいてきて、少し白くなったパッケージをじっと見つめた。鼻先をわずかに寄せ、匂いを確かめる。
「これは……森にはないものだな」
「だよね。初めて?」
「真に寒いときには、見た気がするが、食用は初めてだな」
私は小さなスプーンを渡し、一口分をすくってまりもに差し出す。まりもは少し間を置いてから、口に運んだ。瞬間に、ぴくっとする。
「……冷たい」
「アイスだからね」
そんなまりもに私はクスりとしながら言う。まりもはすぐに眉を寄せるが、舌で味を確かめるように、もう一度小さく齧った。
耳の先端が、わずかに前へ傾く。尻尾の先がソファの縁をゆっくりと揺らし始めた。一定のリズムで、小さく弧を描いている。
「甘いな。あんこ餅とは違う」
「洋菓子の甘さかな。どう、おいしい?」
少し沈黙がある。
「……まあ、悪くはない」
そう言いながら、スプーンを離さない。次の一口、その次の一口と、少しずつ減らしいていく。尻尾は止まらない。暑い空気の中で、冷たいものが口に入る感覚を、初めて味わっているらしい。肩の力が、いつもの張りより少し抜けている。
最後の一口を食べ終えると、まりもはスプーンを皿に戻した。口元が、ほんのわずかに緩んでいる。すぐに元に戻したが、耳の付け根が赤い。尻尾の動きも、徐々に小さくなっていく。
「ふふ。よく食べたね。また買う?」
「……。ああ……。いや」
珍しくはっきりとしないまりもの視線は、窓の外に向いていた。それでも、皿のほうを一度だけ見て。
「……また買おうね、まりも」
「まりもって呼ぶな」
低い声が返る。
その声には、冷たい甘さの名残が、まだ少し残っていた。




