みまもりまりも
生成AI(Grok)による本文作成を行い、微調整しています。
苦手な方はご注意くださいませ。
深夜。
まりもは、特に理由もなく目を開けた。
部屋は暗く、カーテンの隙間からわずかな街灯の光が差し込んでいるだけだ。隣のベッドで、規則正しいはずの寝息が、時々乱れている。小さくうなされるような声が、闇の中で聞こえた。
まりもは上半身を起こし、静かにそちらを見た。
彼女の眉が、弱く寄っている。額に薄い汗が浮き、唇が小さく動いている。悪夢を見ているのだろう。夕方、仕事から帰ってきたときの浮かない顔を思い出す。何も言わなかったが、明らかに疲れていた。
まりもはベッドから下り、足音を立てないように隣へ歩み寄る。淡い緑の長い髪が背中に流れ、濃い緑の葉模様が暗い中でほとんど色を失っている。まりもはしばらく、うなされる横顔を見つめていた。
「……仕方ないな」
低い呟きだけが、部屋に落ちる。
まりもはゆっくりと手を伸ばし、彼女の額に指先を添えた。熱はそれほど高くない。ただ、眠りの中で力み続けているのが分かる。まりもは目を細め、静かに力を通した。儀式のような大きな力ではない。ほんのわずかな、癒しの気配だけを送り込む。
指先から伝わる柔らかい緑の光が、闇の中で一瞬だけ揺れた。
うなされていた肩が、徐々に力を失っていく。眉の寄りがほどけ、荒かった呼吸がゆっくりと深くなる。悪夢から引き戻されるように、表情が穏やかに変わっていった。
まりもは手を離し、そのまましばらく見つめていた。
安らかな寝顔だった。夕方までの疲れが少しだけ薄れているようで。まりもは小さく息を吐き、ほとんど笑みに近いものを口元に浮かべた。すぐには消さず数秒だけそのままでいた。
それから、静かに自分のベッドへ戻る。淡い緑の長い髪が枕に広がり、葉模様が暗がりの中でわずかに沈んだ。
もう一度だけ、隣の寝息を確認する。規則正しく、静かだった。
そのとき、眠りの中から、ぼそりと声がした。
「……まりも」
すぐに、いつもの低い声が返る。
「まりもって呼ぶな」
だがその声は、とても優しかった。
誇り高い森の守り神は、それ以上何も言わずに、再び眠りに落ちていった。




