表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/17

テレビとまりも

生成AI(Grok)による本文作成を行い、微調整しています。

苦手な方はご注意くださいませ。

 夜、私はソファでテレビをつけていた。

 特に見たい番組があったわけではない。ただ、画面の中で誰かが静かに話している映像が流れていて、それをぼんやりと眺めているだけだ。

 まりもはいつものように窓辺にいた。淡い緑の長い髪が背中に流れ、濃い緑の葉模様が部屋の明かりを弱く反射している。まりもはほとんど外ばかりを見ている。森の方角を気にしているのか、ただ静かに座っているだけなのか、いつもはっきりとは分からない。

 しばらくして、まりもの視線がわずかに動いた。

 窓の外ではなく、テレビの画面に向いている。


「……あれは何だ」

「テレビ。映像が映るやつ」

「それは知っている。今まであまり気にしたことはなかったが」


 まりもは窓から離れ、ゆっくりとこちらに近づいてきた。ソファの隣に座る距離まで来ると、画面をじっと見つめる。緑の瞳が、動く映像を追い始めている。


「人間は、こんなものを毎日見ているのか」

「人によるけど、まあ、よく見るね」

「……なんというか不思議だな。箱の中に、別の世界があるように見える」


 まりもはそれ以上多くを言わず、静かに画面を見続けた。普段のまりもなら、すぐに興味を失って窓の外に戻る。なのに今夜は、身を少し乗り出すようにして、映像から目を離さない。

 私も自然と、音量を少しだけ上げた。

 二人で並んでテレビを見る。特別な番組というわけではなく、どこかの絶景を見て回るようなものだ。それでもまりもは、まるで森の何か新しい気配を探るように、真剣な顔で画面を見つめている。


「……悪くないな。こうして見ている分には」

「でしょ」

「だが、別に面白いわけではない」

「そう?」


 そう言いながらも、まりもはテレビから視線を戻さなかった。淡い緑の髪が、私の肩に少し触れている。


「釘付けだね、まりも」

「まりもって呼ぶな」


 低い声が返ってくる。

 でも、その声には、いつもの強い拒絶はなくて、ただ画面に気を取られているような響きがあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ