テレビとまりも
生成AI(Grok)による本文作成を行い、微調整しています。
苦手な方はご注意くださいませ。
夜、私はソファでテレビをつけていた。
特に見たい番組があったわけではない。ただ、画面の中で誰かが静かに話している映像が流れていて、それをぼんやりと眺めているだけだ。
まりもはいつものように窓辺にいた。淡い緑の長い髪が背中に流れ、濃い緑の葉模様が部屋の明かりを弱く反射している。まりもはほとんど外ばかりを見ている。森の方角を気にしているのか、ただ静かに座っているだけなのか、いつもはっきりとは分からない。
しばらくして、まりもの視線がわずかに動いた。
窓の外ではなく、テレビの画面に向いている。
「……あれは何だ」
「テレビ。映像が映るやつ」
「それは知っている。今まであまり気にしたことはなかったが」
まりもは窓から離れ、ゆっくりとこちらに近づいてきた。ソファの隣に座る距離まで来ると、画面をじっと見つめる。緑の瞳が、動く映像を追い始めている。
「人間は、こんなものを毎日見ているのか」
「人によるけど、まあ、よく見るね」
「……なんというか不思議だな。箱の中に、別の世界があるように見える」
まりもはそれ以上多くを言わず、静かに画面を見続けた。普段のまりもなら、すぐに興味を失って窓の外に戻る。なのに今夜は、身を少し乗り出すようにして、映像から目を離さない。
私も自然と、音量を少しだけ上げた。
二人で並んでテレビを見る。特別な番組というわけではなく、どこかの絶景を見て回るようなものだ。それでもまりもは、まるで森の何か新しい気配を探るように、真剣な顔で画面を見つめている。
「……悪くないな。こうして見ている分には」
「でしょ」
「だが、別に面白いわけではない」
「そう?」
そう言いながらも、まりもはテレビから視線を戻さなかった。淡い緑の髪が、私の肩に少し触れている。
「釘付けだね、まりも」
「まりもって呼ぶな」
低い声が返ってくる。
でも、その声には、いつもの強い拒絶はなくて、ただ画面に気を取られているような響きがあった。




