まりもじゃらし
生成AI(Grok)による本文作成を行い、微調整しています。
苦手な方はご注意くださいませ。
休日の午後、私はふと思いついて、引き出しから細いリボンを取り出した。
まりもはソファに座って、窓の外をぼんやりと見ている。淡い緑の長い髪が背中に流れ、濃い緑の葉模様が柔らかな光を受けて揺れていた。人の姿をしているまりもを見ていると、つい忘れてしまう。もともとは猫の精霊だった、ということを。
私は何でもないような顔をして、リボンの端を持った。そして、ゆっくりと左右に振ってみる。軽い布が空気を切って、くねくねと動く。
まりもの緑の瞳が、一瞬、リボンを追った。
「……何をしている」
「ん? 別に。ちょっと手持ち無沙汰だっただけ」
とぼけた声で答えると、まりもは明らかに不審そうな目を向けてきた。
「その動き方は明らかに意図的だ」
「そうかなあ」
私はさらにリボンを小さく揺らした。すると、まりもの後ろで薄い緑の尻尾がくっきりと反応する。リボンの動きに合わせて、楽しそうに左右に揺れ始めた。
「……やめるんだ」
「え、何を?」
「そのリボンだ。すぐにやめろ」
「別に、ただ持ってるだけなんだけど」
まりもは少し眉を寄せた。やや怒り気味の口調だったのに、尻尾は正直で、リボンを追うようにくねくねとしなっている。耳までぴくぴくと動いている。
私はリボンを少し速く振ってみた。
「ねえ、これ、面白い?」
「面白くない」
「でも尻尾がすごく楽しそうなんだけど」
「尻尾は別だ。ぼくの意思とは関係ない」
まりもはそう言いながらも、完全に目を離すことができずにいた。努めて冷静を装っているのに、体の一部がすべてを物語っている。
私はようやくリボンをゆっくりと床に置いた。
「はい、今日はここまで」
「最初からするなと言っている」
まりもは尻尾を自分の後ろに隠すようにして、淡い緑の髪をかき上げた。いつもの誇り高い守り神の顔に戻ろうとしている。
「……可愛いね、まりも」
「まりもって呼ぶな」
低い声で抗議する。
でも、隠した尻尾の先が、まだ少しだけ動いていた。




