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第13話 3つの未来を変えろ

私はママの話を聞き終わった。


どうやら、この時点でパパとママは、すでに出会っていたみたいだ。パパから何度も聞いたが、応援団の旗作りの相談から、お互いが徐々に惹かれ合ったはずだ。なんとか、この恋愛フラグのイベントを阻止しないといけない。だって、パパに似たくないもん。


そしたら、私のクソ未来も変わるような気がする。

「あっ、あのさぁ、リコ。私は美術が得意だから、応援団の旗のデザインを任せてくれない? 家に泊めてもらったお礼もあるし、力になれると思うよ」

「ああ、別にいいけど……。最初はテッペイに頼もうと思っていたけど、トキコがやってくれるなら任せるよ。テッペイも部活が忙しいみたいだしな」

「パパ……。じゃなくて、テッペイっていう男子より上手いと思うよ。任せて、任せて」

「じゃあ、トキコに頼むことにする。ふああ、安心したら眠くなってきちゃった」


それから、ママは布団に潜り込んでしまった。よし、これでパパとママの出会いのフラグを潰してやったぜ。そうだ、ついでに桜井シンジと付き合わせちゃおう。そしたら、私も人生楽勝だよね。才色兼備で容姿端麗な人生で毎日がワクワクしちゃうね。


しかし、私は何故タイムスリップしたのだろうか? おそらく、神様がくれたチャンスなのだ。私があまりにも不幸な人生を送っているのを同情してくれたのだ。だから、未来を変えろというお告げみたいなものだ。


では、私の変えたい未来って何だろう? よく考えると、3つほど頭に浮かんだ。


1つ目はパパとママの出会いのフラグを折る。これは先ほど解決した。私が旗のデザインをすればいいだけだ。だが、他にもフラグを立てないように見張る必要がある。夏休み中は2人の接触をできるだけ阻止しよう。そしたら、2人は結婚しないだろう。


2つ目はママにサチ婆ちゃんの最後を見てもらうことだ。ムカつく事はあっても、ママの泣き顔は見たくないもん。たしか、寿司屋に行くときに外出していて、病院の電話に出られなかったのが原因だ。家族で寿司屋に行く日には、家にいてもらえればいいだけだ。これが一番簡単かもしれない。


3つ目はキョウコお婆ちゃんの煙草を禁煙させることだ。このまま、煙草を吸い続けたら、確実に肺に影響が出る。20年前に禁煙させれば、2017年の世界では一緒に暮らせる可能性も出てくるはずだ。だが、このミッションが一番難しい気がする。


というのも、芸能人などが禁煙に失敗しているのをよく聞く。それでも、結婚、出産などの機会でやめていく人が多いらしい。しかし、キョウコお婆ちゃんは全て経験しているので、どうしたら禁煙するか想像もできなかった。


だが、私はこの時に最大のミスに気が付いていなかった。パパとママの出会いのフラグを折ってしまうと、時空院トキコという存在が消えてしまうのだ。例えば、ママと桜井シンジが結婚して生まれた子供は、もはや私ではないってことだ。


つまり、私が死んでしまうのだ。これは後からカイトに言われて気が付いたのだ。しかし、時は既に遅し……。ママと桜井シンジが良い関係になってしまう。


なので、私はパパの恋愛をサポートする地獄が始まったのだ。自分の父親の恋愛を助ける娘がかつていただろうか? それは物語の後半でお伝えしよう。

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