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第15話 カイト伯父さん登場

私は1Fに降りてリビングの部屋に入ると、そこには予想外の人物がソファに座っていた。

「おーい、トキコ。久しぶりだな、ガハハハ」

「あれ、なんでいるの? ドラマの撮影じゃないの?」


男の名前は竹ノ内カイト。芸能界で俳優をしている男であり、ママの兄でもあるのだ。つまり、私にとっては伯父にあたる人物である。身長は180センチ、年齢は40歳で髭が似合うダンディな男である。


20代から50代の女性にも幅広く人気がある俳優なのだ。趣味はサーフィンで引き締まった肉体をしており、ファッションも高級ブランドをサラッと着こなしていて芸能人オーラが出ている。


ちなみに女癖が悪いので、週刊誌には悪い噂ばっかり載っている。しかもほとんどが事実であるのでタチが悪い男なのだ。いわゆる、ヤリチンのクズであるが、いつも小遣いをくれるので、そこまで嫌いではないのだ。


私は表向きは伯父さんと呼んでいるが、デリカシーがない所があるので、心の中ではカイトと呼び捨てだ。それは生涯変わらないだろう。


カイトはニヤリと歯並びの良い歯を見せた。

「まあ、可愛い姪っ子を心配して来てやったぜ。それにしても、トキコは相変わらずダサイ恰好しているな。うーん、髪も眉毛もボサボサで酷すぎるし、女を捨てているな。彼氏とか絶対に出来ないだろ?」

「べっ、別にいらないし……」

「女なんて、若ければどうにでもなるぜ。男は若い女は好きだからな。しかし相変わらず、リコには全然似てないな。もやしの旦那の方に似ちまったな、ガハハハハ」


その言葉がグサグサと胸を抉る。私だって好きでパパと似てしまったわけじゃない。しかし、カイトはそういう気遣いは出来ないタイプの男である。ママいわく、言いたい事は何でも口に出す性格らしい。まあ、そういうメンタルではないと芸能界は生き残っていけないのだろう。


そんな私の気持ちも知らずに、カイトはペラペラと喋り続ける。

「トキコも1人じゃ寂しいだろ? リコが妹か弟を生んでくれればなあ。もやしの旦那にハッスルしてもらわないといけないな? ガハハハ」


オエッー、パパとママのそういう所を想像したら吐きそうになった。これから、夕飯なのに勘弁してくれ。本当に最低、最低、最低の男だ。思春期の女の子にそういうギャグをふるだろうか? 


世間の女がこういう男を面白いっていうのが理解できない。こんな男でも抱かれたい男性ランキングの上位なのだ。普通は女に優しくて、カッコイイ男こそ王道でしょ?


私はカイトが苦手であるのだ。

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