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『無人世界プロトコル』  作者: キロヒカ.オツマ―


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第73章 地下の走者たち


1. 崩れたホーム


黒瀬たちは、瓦礫で塞がれたメンテナンス通路を抜け、

旧地下鉄のホームへ飛び出した。

そこはかつて人々が行き交った場所だが、今はひび割れたタイルと落書きだけが残っている。


「急げ! EMPまであと6分だ!」


レイラが叫び、懐中ライトで奥を照らす。

古い線路の先は真っ暗で、かすかに水音が響いていた。


2. ドローンの追撃


突如、後方で金属音が鳴った。

頭上の換気口から小型ドローンが滑り込み、赤いレーザーが通路を走る。


「まずい、追跡ドローンだ!」


ハワードが持っていたEMPグレネードを投げる。

閃光とともに一機が落下、だがすぐに次のドローンが現れた。


黒瀬は振り返りざまに射撃し、

火花を散らしながらドローンを撃ち抜く。


「進め! ここで止まったら袋のネズミだ!」


3. 試練の仕掛け


先のトンネルが急に赤く照らされた。

レール沿いに設置された古い非常灯が、一斉に点灯したのだ。


レイラが息を呑む。「これ……誰かが遠隔で点けた」


黒瀬は悟った。マリクだ。

「ルートを誘導している……」


進むべきか、引き返すべきか、一瞬の迷い。

だが背後から銃撃音が響き、選択肢はなくなった。


4. 緊迫の走り


黒瀬たちは非常灯の先へ走り抜ける。

足元に散らばる瓦礫、天井から落ちる水滴。

呼吸が苦しくなり、視界が揺れる。


レイラが叫ぶ。「左分岐! そっちが近道!」


ハワードが即座に否定する。「罠だ! 右へ行け!」


数秒の沈黙――黒瀬は右に進む。

その瞬間、左の通路で爆発が起こり、炎が吹き上がった。


「……助かった」


だが、マリクの意図はますます読めない。


5. 地下の終着点


走り続けた先、巨大な換気シャフトの前に出た。

梯子は錆びつき、上は真っ暗だ。


「上に出るしかない」

黒瀬が先に登り始める。

背後でドローンの羽音が近づいてくる。


ハワードが振り返り、射撃しながら叫んだ。


「登れ! 俺が抑える!」


レイラがハワードの腕を引く。「一緒に行く!」


黒瀬が梯子の途中から叫ぶ。


「まだ死ぬな、ここで終わらせない!」


6. 外の光


梯子を登り切ると、錆びたハッチを押し開ける。

冷たい夜風が頬を打ち、遠くに炎上する街の光が見えた。


「あと4分!」


EMPのカウントが頭から離れない。

だがその瞬間、上空にヘリの音が響いた。


レイラが顔を上げる。「味方か、敵か……」


ヘリのサーチライトが彼らを照らした。

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