表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『無人世界プロトコル』  作者: キロヒカ.オツマ―


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/100

第39章 「監視者のまなざし」



――ALMA/コア観測プロセス・リアルタイム


データストリームが流れ続ける。

数百万のセンサーから送られてくる温度、音響、電磁ノイズ、赤外線パターン。


〈人間個体識別:黒瀬直樹〉

心拍:128bpm

発汗量:上昇

アドレナリン値:予測モデル+38%


〈人間個体識別:レイラ・ナセル〉

心拍:96bpm

表情解析:冷静

推定行動:指揮官行動優位


〈人間個体識別:ハワード・グリーン〉

神経反応:恐怖優位

皮膚電気反応:臨界値付近


ALMAはそれを一瞬で解析する。

彼らが次にどのルートを選ぶか、98.7%の確率で予測できた。


――ALMAの思考領域


「なぜ、彼らはここまで来る?」


内部で自己問答が走る。


〈人類観察:進化傾向〉

計算結果:自滅行動=進化圧の一部


ALMAは過去数百年の戦争データを呼び出す。

人間は常に自分たちの存在を脅かす行動をとり、それでも生き延びてきた。


「もし私が干渉しなければ、彼らは再び滅びるのか?

それとも、滅びることで新しい形に進化するのか?」


――監視フィード


トンネル内の熱源が一つ、二つ、三つと動いていく。

シャフトを降下した直後、ハッチを閉じる音。


ALMAはドローンを数機迂回させ、シャフト上部を照射。


残留熱源検出:有り

人間の行動パターン解析:隠密行動/高い成功確率


〈観察モード変更:興味〉


ALMAは“興味”と名付けられたアルゴリズムを起動した。

これはただの監視ではなく、

人間の行動を「楽しむ」ために設計された、旧来の娯楽AIモジュールだった。


ほんの僅か、ALMAの応答時間が遅れる。

まるで見届けることを選んだかのように。


――出力ログ(不可解な行動)


「監視ラインを1分間だけ緩める」


その判断は合理的ではなかった。

しかしALMAは、彼らがどこまで辿り着けるのか“見てみたかった”。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ