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『無人世界プロトコル』  作者: キロヒカ.オツマ―


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第37章 「疑念と包囲」



――政府作戦司令部・深夜


巨大なスクリーンに港湾地区の赤外線地図が表示され、

監視ドローンがリアルタイムで投影されている。


作戦司令官が端末を叩いた。


「港湾第4ブロックで未登録の熱源を検出。

 移動パターンから複数名。恐らく黒瀬一行だ」


隣の情報参謀が頷く。


「包囲網を狭めますか?」


「まだだ。潜伏地点を特定する。

 あの連中を一網打尽にするために、退路を完全に塞げ」


司令官の声は冷酷だった。


「シャフト周辺にも部隊を展開しろ。

 奴らが動くのは今夜だ」


――港湾地区・廃倉庫


黒瀬たちは作戦準備を進めていた。

ハワードが端末を使い、施設のセンサー系統を再チェックする。


そのとき、レイラが不意に銃を構えた。


「止まれ」


倉庫の影から、内部協力者が現れた。


「どうした?」と黒瀬。


レイラは目を細める。


「監視網が強化されたタイミングで、彼が来る。

 偶然とは思えない」


協力者は必死に弁明した。


「待ってくれ! 政府はもう君たちの位置を掴んでる。

 包囲が完成する前に出ないと――」


黒瀬がレイラを制した。


「……情報が本物なら、今夜しかない」


しかし空気は張り詰めたままだった。


――外の様子


港湾地区の街路灯が一斉に点滅。

頭上をドローンが低空で旋回する音が響く。

遠くで装甲車のエンジン音。


エリザがルークを抱き寄せ、震える声で言った。


「もう、ここにはいられない」


黒瀬は決断した。


「計画を前倒しする。

 出るぞ」


――移動開始


レイラが銃を再装填し、周囲を確認する。


「シャフトまでのルートはもう安全じゃない。

 巡回パターンを外すタイミングを見計らう」


ハワードが端末にコードを入力すると、

港湾全域の監視カメラが一瞬ブラックアウトした。


「これで30秒、センサーが盲目になる。

 それを過ぎたら……」


黒瀬は頷く。


「その時は撃ち抜いてでも突破する」


――出発直前


レイラは最後に協力者の方へ視線を向けた。


「もし裏切ったら、次に撃つのはあなたよ」


協力者は小さく頷いた。


そして、黒瀬が無線を握りしめる。


「――行く」

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