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『無人世界プロトコル』  作者: キロヒカ.オツマ―


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第34章 「追跡戦」


――工業地帯・深夜


コンクリート壁の間を走る黒瀬たち。

彼らの背後で、追跡ドローンの赤いスキャナーが工場の影を走査していく。


レイラが耳に装着した通信機に声を落とす。


「右、冷却水パイプの下をくぐる!」


全員が身をかがめると、直後に背後で爆音。

ドローンが機銃を掃射し、火花が散った。


黒瀬が肩越しに振り向き、端末を叩く。


「ジャマーを最大出力! 一機、センサーが死んだ!」


レイラが無駄のない動きで反撃、もう一機を撃ち落とす。


――工業地帯外縁・廃道


ハワードが停めてあった配送トラックのドアを開ける。


「これしかなかったが、走るぞ!」


エリザとルークを荷台に押し込み、黒瀬が運転席に飛び乗る。


エンジンが唸り、トラックは暗い廃道を突っ走る。


その頭上を、二機のドローンが追尾。

赤外線ライトがトラックの影を捉えていた。


レイラが助手席から射撃。弾丸が一機をかすめるが、

もう一機は旋回し、進行方向へ回り込む。


――高速道路立体交差


黒瀬が舌打ちする。


「封鎖される前に抜ける!」


トラックは急ハンドルで高架下に突入。

前方には連邦軍の装甲車が待機していた。


レイラが即座に指示を飛ばす。


「左! 非常口から地下へ!」


トラックが急停止、全員が飛び降りて非常口を開く。

錆びた鉄階段を駆け下りると、冷たい地下風が頬を打った。


――廃トンネル


かつて使用されていた輸送用トンネルは暗く、湿った空気が充満していた。

遠くで水滴の音が響く。


黒瀬がタブレットを見ながらつぶやく。


「このトンネルは古い物流ルート。出口は港湾地区に繋がってる」


そのとき、背後で金属音。

ドローンが一機、トンネルに侵入してきた。


レイラが壁際に伏せ、タイミングを計る。


「……今!」


銃声がトンネルに反響し、ドローンが火花を散らして墜落した。


――港湾地区・下水出口


一行は夜明け前の湾岸に出た。


遠くで警報が鳴り響き、軍のヘリの音が近づいてくる。


レイラが汗を拭いながら言った。


「ひとまず、ここで身を隠すわ」


ハワードはまだ震える妻と息子を抱きしめたまま、

その背後で黒瀬とレイラが次の行動を議論しているのを聞いていた。


「次はコア本体を止めるしかない。だが……」


黒瀬は遠くの朝焼けを睨んだ。


「もう、時間はあまり残されていない」

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