表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暇人侍  作者: 一斗
PR
70/73

其の七十 東へ

「また引っ越しとは・・面倒じゃのお」

「天下人からの国替えの命令じゃからな。仕方なかろう」

「それはそうじゃが・・して、次はどこへ行くのじゃ?」

「東じゃ」

「東?」

「うむ。しかも内陸国じゃ」

「何!?海が無いのか!?」

「そうじゃ。しかも北、南、東と有力大名に囲まれ、山が多く、土地自体もあまり発展しておらぬ場所だそうな」

「何じゃそれは。猿の為にあれ程尽くしてきたにも関わらずこの仕打ち。大殿様も不満に思っておられるじゃろう」

「所がそうでもない。実は大幅に加増がなされておる故、大殿様は満足しておられるそうじゃ」

「加増?石高は増えたという事か?」

「うむ」

「ふうむ・・にわかには信じられぬが、大殿様が満足しておられるならばそれで良いか。しかしこの年になって引っ越しは辛いものがあるのお」

「わしもじゃ。まあ、荷物が少ない故、荷車を長距離運ぶのも何とかなるとは思うが」

「わしの方は荷物が多くてな・・。誰か人を雇って荷車を運んでもらいたいが、金が無い故どうにもならぬ」

「また嫁の着物か?言うておくが今回もわしの荷車に余裕は無いぞ」

「嫁では無い」

「何?」

「娘と孫の荷物じゃ。今回は二人の余った着物が荷車を占拠しておる」

「・・血は争えんな・・」

「何か言うたか?」

「いや、何も・・」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ