表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暇人侍  作者: 一斗
PR
52/73

其の五十二 婚期

「そろそろ娘の婚姻を考えねばならんのお」

「もうそのような時期か。年月が経つのは早きものよ」

「うむ。肝心の相手じゃが・・さてどうしたものか」

「上役の嫡男はどうじゃ?確かもう元服しておるじゃろう」

「上役の嫡男か・・わしもそれが良いとは思うておるのじゃが、嫁が嫌がっておってのお・・」

「何じゃ、嫁御は不服なのか?」

「もう少し上の役職の者の所に嫁がせたいらしくてな」

「なるほど。しかしわしらの身分からすればそれは高望みというものじゃぞ」

「その事は嫁にも話した。じゃが納得しておらぬ」

「それでは婚期を逃してしまうぞ」

「それも話した。しかし本人自体が婚期を過ぎてからの嫁入りじゃからか、あまりその事に関して気にしておらぬようでな」

「その認識は娘の将来にとって決して良い事ではないぞ」

「わしもそう思う・・が、こればかりはわしの一存では決められぬのが・・」

「ならば話だけ上役に持って行くというのはどうじゃ?取り合えず一度お伺いを立ててみて後日返事を聞き、そこで改めて嫁御と相談するという事で・・」

「うむ・・しかしそれで上手く行くか・・」

「お主にしては珍しく弱気じゃなあ。仕方ない。今回はわしも同席して嫁御の説得の手助けをしてしんぜよう」

「・・かたじけない。ならば説得途中は刀を手に持っておいてくれ」

「は?」

「嫁は怒り出すと薙刀を振り回す癖があってな。刀は手放せぬのじゃ」

「・・さらばじゃ」

「ま、待ってくれええ!一緒に説得してくれええ!」

「ええい、離せ!戦ならまだしも嫁御への命がけの説得などできぬわああああ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ