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暇人侍  作者: 一斗
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其の四十一 小屋

「最近付近の足軽たちが妙に騒がしいが、何かあったのか?」

「どうやら新しい大殿様は三度目の上洛を計画しておるらしい」

「何と!ではわしらにもいずれ出陣命令が下るのか?」

「恐らく。じゃが、北の大名との国境の重要性をどう見るか・・これ次第で変わってくる」

「北の大名は義を重んじている、みたいな話を聞いた事があるぞ。それが事実なら、騙し撃ちとなるようなこちらへの攻撃は無いじゃろうて」

「うむ。じゃが大殿様や側近たちがどう考えておるかが問題じゃな。万が一を考えれば、こちらは手薄にはできまい」

「確かに」

「どちらにせよ、我らもこれから出陣に備えて準備をせねばならんな。命令が下ってから準備をしたのでは他の者たちに後れをとってしまうぞ」

「そうじゃな」

「お主、何故斧を持っておるのじゃ?」

「分からぬか?木を伐りに行くのよ」

「なるほど、それは分かった。して、わしの家の前にある木材の山。これはどう説明するつもりじゃ?」

「分からぬか?お主の屋敷の隣に鶏小屋を建てるのよ」

「鶏小屋などいらん。木材の山を移せ」

「お主、幼い頃より寝覚めが悪いと言うておったではないか。それを解決するのが鶏の鳴き声よ。うむ、素晴らしい発想じゃな」

「いらぬと言うておろうがああああ!」

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