表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暇人侍  作者: 一斗
PR
32/73

其の三十二 壺

「骨董屋を覗いてみたらこのような物が売りに出されておったぞ」

「壺じゃな。誰か名のある御仁が作った物なのか?」

「そのような物、わしが買える訳なかろう。二束三文で手に入る安物じゃ」

「ふむ。して何故これを買うたのじゃ?」

「持っておるだけで金運が上がるそうじゃ」

「・・・」

「何じゃその顔は。言うておくが騙された訳ではないぞ。払った金は大した額ではないからな」

「額の問題ではないと思うが・・」

「これを持っておれば来月から少しづつ手に入る金額が上がるそうじゃ。そして二年後にはほぼ倍になるという。素晴らしいのお」

「二年後・・」

「つまり来年には今貰って居る給料が確実に増えるという事じゃ。そしてその理由はやはり戦による手柄であろうよ」

「戦による手柄ならばもっと増えるじゃろう。一番槍の武功はほぼ倍じゃぞ?」

「む・・それもそうか。であれば何が理由で増えるのじゃ?」

「増えるかどうかはさておき、金が手に入る手段は一つだけではないぞ」

「どういう事じゃ?」

「釣りがその一つじゃ。今までお主が売った魚の額を全部合わせてみよ」

「・・そうか・・」

「そういう事じゃ。何か別の儲けがあれば二年後には二倍くらいにはなる。もちろん給料の大小によってそうならない事もあるがな」

「なるほど、つまりは魚をもっと釣ればやがて倍にもなるという事か!」

「・・まあ、そうじゃが・・」

「そして二人でやれば更に倍じゃ!よし、行くぞ!」

「わしは行かぬぞ」

「そう言うと思うておったわ。そこで、ほれ、投網じゃ。これならできるじゃろう」

「魚釣りも魚捕りもやらぬわあああああ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ