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暇人侍  作者: 一斗
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其の十五 行列

「長い行列じゃったなあ」

「うむ。さすがに勢いのある大名家の兵力は違うのお」

「あれが全部前大殿様の居城に向かうのじゃなあ・・」

「そうじゃ。戦国の世ではこうなるのも仕方あるまい」

「弱き者は敗れるのみ、か」

「やりようはいくらでもあったとは思うがな。ただ、一つ間違えばこうなるという事じゃ」

「そしてその結果我らはこうして放置されたまま、と・・」

「城主様は降伏して新しい大殿様の元へ行っておるからの。帰ってくれば何かあると思うが」

「やはり、また引っ越しか?」

「その可能性はある。じゃが、ここを円滑に治めるためしばらくは大幅な入れ替えはないかと」

「ならば我らはしばらくここで生殺し状態か・・」

「お役目は何かしら命じられるとは思うがな」

「お役目・・それはどこかの警備か?」

「知らん。まあ、そうなる可能性は大じゃが」

「ふふふ・・ならば遂に、この宝の地図の本領を発揮する時が来たぞ!」

「まだ持っておったのか・・」

「こちら側が山向こうの大名の領地になったという事。それはすなわち我らは大手を振って山の反対側へ行けるという事じゃ!」

「恐らくそれは金山じゃぞ」

「は?」

「金山のある場所じゃ。そこは既に現大殿様のもので、奪うことは不可能じゃぞ」

「どうしてそれを知っておる!?」

「昨日鉱山労働者と思われる者たちが飲み屋で話しておった。ようやくこちら側の採掘調査を進める事ができる、とな。諦めよ」

「そんなああああああああ!」

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