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其の十四 降伏の後
「はあ・・」
「もうため息はよさぬか」
「仕方ないではないか。戦もなく、何も成せぬままこうして縁側で座っておるしかないのじゃから」
「城主様が降伏してしまったのじゃ。我ら下っ端の侍ではどうにもならん」
「戦を一度でもしてから降伏ならまだ分かるのじゃ。それをせぬまますぐに降伏とは・・全くもって煮え切らぬ」
「城主様は大殿様に大いに不満があったらしい。ならば相手の調略に乗ったのも頷ける」
「ううむ・・確かに大殿様にはいい噂は無かったが・・」
「大殿様の話はここまでにするか」
「何故じゃ?」
「城主様が降伏した、という事はじゃ。我らの主は新しい大殿様になったという事になる。これからは以前の大殿様の話はあまりせぬほうがよいじゃろう」
「・・そうじゃな。しかしそうなると我らは優秀な騎馬軍団の一員になれるかもしれぬ、という事か」
「馬が無いぞ」
「それは今の話じゃ。これから戦続きになれば武功を上げられる機会にも恵まれるぞ。そうなれば騎馬武者への出世も夢では無い。うむ!よし!やる気が出てきたぞ!」
「投石部隊に回される可能性もあるがな」
「そ、それはまずい。よし、騎馬武者が駄目ならこの石を敵陣の方角に蹴って蹴り石部隊の創設を・・」
「やめんかああああ!!」




