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暇人侍  作者: 一斗
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其の十三 侵略

「敵はいよいよ侵略を開始したようじゃな」

「うむ。今頃敵兵はあの山を越えようとしておる所じゃろう」

「見ておれ騎馬軍団!我が槍で串刺しにしてくれるわ!」

「その意気じゃ。わしも敵に一撃お見舞いせねばならんな」

「見事に敵を敗走させれば褒美に与れるし、出世も叶う。戦はこちらの望むところよ」

「しかし雑兵の首だけではいささか心もとない。敵の侍大将を討ち取っておきたいのお」

「うむ。しかしまずは雑兵を相手せねばならん。数が多いとここら辺が厄介なところじゃ」

「恐らく相手は我らの倍以上の兵で来るであろう。体力と気力の勝負になるな」

「・・倍以上?それはまことか?」

「それはそうじゃろう。相手はここだけでなく更に奥の大殿様のおられる城まで攻めるつもりじゃろうからなあ」

「ううむ・・それは厳しい戦になるのお。じゃが、それでも構わん。戦をしてこその武士じゃからな」

「うむ。最後まで戦い抜こうぞ」

「そうじゃな・・ん?あれは上役の・・何用じゃ?」

「おい、そこのお前たち!城主様は降伏した!速やかに武装を解いて指示を待て!」

「え・・?」

「は・・?」

「・・行ってしもうたぞ」

「そうじゃな」

「戦は無しか?」

「そういう事じゃな」

「・・・」

「・・・」

「えええええええええ!?」

「はああああああああ!?」

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