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「目を離すと凄いことするよね、各務さんって」
真後ろから声をかけたのは鈴桜が探していた人で、鈴桜と椿を見比べている。
我に返った鈴桜は客観的な状態の確認がすんでカーッと顔が赤くなる。
「いや、良いんだけどね?寮長にも同じ様なことしてなかった?」
「してませんよ!?」
手をこれ以上ないほどにブンブンと振って慌てて訂正するも、もう間に合わない気もしてきてる。
(あれ、華の高校生活終わった?)
「まあ、いいや」
「あ、いいんだ」
「なにー、掘り返して欲しかったわけ?」
「滅相もない!」




