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白くて黒い百合の花  作者: 新規四季


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歳を重ねると、寂しさを感じることがある。

美兎は何時ものクセ、というか習慣で朝6時に目が覚めた。


今思えば、楽しかったのかもしれない。

淡々と日々を繰り返しながら朝練をしつつそこそこやれれば良かった。


まだ薄暗い部屋の中、カレンダーをみた美兎は静かに伏せた。

残りの日々を数える事も、もうしないから。


軽く身支度を整えた美兎は殊更笑顔を作って部屋を出る。


少しだけ重く、けれど体に馴染んだ重さを持って。


春になると桜の木で、ピンクのアーチができる細い道を進むと小さな広場?公園?がある。


よく自主練していた場所。

何度か和と鉢合わせをしてお互い邪魔にならないように端によって反対向いて練習もした。


「ここは和専用になるかな」


美兎が目を細めたのは朝の陽射しが目に入ったから。

涙が零れたのは、まだ眠かったからに違いない。

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