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せっかくの休日と言えど、予定は無く、されどのんびりと過ごせない。鈴桜の思い描く高校生活とは少しズレたなあと落ち込む。
宮艸舞は3年生である。
このまま進学するのは既定路線だが、大学はもっと勉強は大変になる事も理解しているからサボることは出来ない。
とはいえ、ある程度時間に余裕はある。
同級生と遊ぶ事はあれど、どこか壁を作ってしまう。
だから一人でいる事も多くなったと感じていた。
「あれ、各務さん」
「あ、宮艸先輩」
部屋を同時に出た2人は少しだけ気まずく声を重ねた。
鈴桜は無視は論外と言えど、どう接したらいいか迷う。
無論仲良くしていたいが、どこか近寄り難い雰囲気を纏う舞に無意識に苦手意識が植えついていた。




