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「ねぇ、この後一緒に……」
静かにただずみ、月夜に照らされている鈴桜に見惚れた美兎は鈴桜の手を掴んだ。
掴まずにはいられない。それくらい気持ちの昂りがあった。
鈴桜は初めから分かってた様に受けいれて、握り返しこそしないものの、美兎の事を見つめる。
鈴桜の言葉が途切れて、互いに熱っぽく見つめあっていた時、聞き馴染みのある声がした。
「あっれー?美兎と各務さんじゃーん」
ブンブンと手を振ってこちらに歩いてくるのは舞だ。
どうも酔ってるように見える。
未成年だからお酒なんて飲まないはずなのに。
熱っぽく見つめ合っていた視線は、既に無く、どうしたんだという困惑が、共通意識となっていた。
「お、おい。舞」
「だ、大丈夫ですか?」
駆け寄ると片手で大きな袋を持っている。
スルッと腕から抜け落ちたその袋を、地面に落ちる前に間一髪で鈴桜が受け止めた。
「ん?ボンボンショコラ?」




