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鈴桜の席は廊下側の真ん中で、良くも悪くもと言った感じだろうか。
HRが始まるまでは、何もすることはなくて。
見しった顔も当然の如く鈴桜には居ない。
少し遠くから来てるから顔馴染みはいないのである。
心細さをあまり感じないのは寮の皆が良くしてくれているからかもしれない。
「おはよう」
鈴桜にそう声をかけたのはぱっちりと大きな目をした女の子。
人の良さそうな笑顔と人懐っこい性格が顔からにじみ出ている。
鈴桜も元気よく挨拶を返すと、ケラケラ笑う。
「元気ね!いいと思うわ!」
「ありがとう、私はそれしか取り柄がないみたい」
「そうなの?」
「うん」
「なら、これからいっぱい増やせるね!」




