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キク -幼少編ー  作者: 麻本
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 そして次の日。

あたいは、気になって眠れなかった。

でも、もののけだし、眠気は全然無いけれど。

「ねえ。空様ー」

「何かな?キク」

「昨日の、式神を操っていた人間って、どんな奴なんでしょう?」

「ひょっとして、興味があるのかい?」

「はい」

「・・・やめて置きなさい。わらわ達とは対をなす。言わば敵なのじゃ。わらわ達は人間との共存を望むが、それを許そうとしない

輩達じゃ。もしも捕まったのなら、封印されるか、この世から消されてまうんじゃ」

「ええっ・もののけは死なないって・・・」

「ああ。死にはせんよ。しかし、消された場合、ただの小さな点だけの存在となり、その閉塞感は

とても耐えられんと聞いているのじゃ」

「点ですか」

「ああ。砂粒みたいな、な?」

「ひいいっ!そんなんじゃ、気がふれちゃう!」

「じゃろ?わらわも嫌なんじゃ」

「じゃが、監視する者が現れてしまった以上、危険を覚悟で会わないといけなくなる場合もあるんよ?」

「えー!?逃げればいいじゃないですか!」

「そうもいかんのじゃ。監視していた者の正体はだいたい見当が

つくんだが、見当のつくのがその属性だけで、この地で遭遇するのは初めてじゃ」

「ええー」

あたいは少し不安になる。

「それは退魔師というてな?わらわの様な九十九神属性と同じ属性の神道なのだが、人間ともののけの違い。これだけじゃ」

「種族が違うだけで退治されちゃうんですか?」

「そうじゃ。誠に身勝手なものよのう」

その時あたいが見た空様は、神妙な面持ちをしていた。

 そして。

「今日もまた、悪戯するポン!」

あたいが見たポン太郎は、昨日よりも気合が入っていた。

「ねー?ポン太郎おぢさん。どうしてそんなに気合が入ってるの?」

「それはだポン。2日連続ともなると、村人は飽きがくるかも知れないポン。その、飽きさせないようにやるために気合を入れているのだポン」

「飽きさせないってそんな事どうでもいいんじゃ・・・」

あたいは苦笑した。

「うん?気合を入れているのは、実はそれだけの為ではないポン。退魔師がいつ現れても臨戦態勢で

臨めるようにする意味もあるポン」

「気づいてたんですか?」

「そう。気づいてたポン」

「ほえー」

やっぱり気が付いていたんだ。

「じゃあ、今日も張り切るんだポン!エイエイオー!」

「エイエイオー!」

一同がポン太郎に合わせて拳をあげて、声を張り上げる。

 それから。前と同じように幻の炎と、強い光を放つ。

すると、村人はまた、それを見に外へやってきた。

そして、ポン太郎は一つ目小僧に。ポン子は傘お化けに。

 乾坤は仁王像に。空様は河童に。そしてあたいは化け狐にそれぞれ化けて、同じ場所で

村人たちを驚かせた。

それで、あたいが村人を驚かせている中で、村人の様子をみて思ったのは、みんなが「泣き笑い」

をしていると云う事。

 あたいはどうして村人が一様にしてこうなのか、やっぱり疑問なのだ。

それで、村人を驚かし終わった後、村人の泣き笑いの事を知っていそうなポン太郎に、その理由を聞いて見る事にした。

「ねえ。ポン太郎おぢさん。村人がどうして泣き笑いをするのか、知りたいんだけれど」

「村人の泣き笑いの事をかポン?じゃあ、また明日の朝、神社に行くのだポン。そこで待ち合わせをするポン。

ワシに付いてくれば、その理由が分かるポンよ?」

「ありがとう。ポン太郎おぢさん」

それから。心配していた退魔師は今回は現れなかった。

 そしてまた、次の日の朝。

「それじゃあ、村に繰り出すポン。すぐそこだけどキクちゃん、ついてくるポン」

「はい。ポン太郎おぢさん。ってあれえ?空様は?」

「空さんなら付いて行かないいポン。付いて行けない理由があるポンよ?」

「付いて行けない理由?聞いてないよう」

「ありゃ?空さんから直に聞いてないのかポン?」

「はい」

「それじゃあ、後でワシが話してあげるポン。今は付いて来るんだポン」

「はーい」

あたいは後で、空様のの秘密を知る事になる。


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