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世界の意思にさようなら  作者: ラゲク
第9章 新たなる仲間
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第93話 オオモリヒカル

 「訓練室なんて使うの初めてですね!」

僕達戦闘係御一行は、キラさんを先頭に訓練室という場所に向かっていた。まるで、小学生の遠足の様だ。ここにいる全員がワクワクしながら進んでいる。訓練室に向かうまで、僕達の会話の話題はそのこと一色だった。


 世界樹対策課日本支部の地下に着いた僕たちの目の前に、学校の体育館にあるような大きくて頑丈な扉が現れた。勿論、複雑なセキュリティーみたいなのが付いている。SFアニメでありそうな頑丈な作りになっている。


「さあ、諸君着いたぞ! ここが訓練室だ!」

「あ、一応知ってます」

「もう、トガ君こういう時は雰囲気作りが大事なんだって!」


キラさんは扉の横に付いているセキュリティに自身の手をかざした。ピーと音がした後、大きな扉がガタンと自動で動き出し開いたのだ。


「す、すごい!」

「これだよ、これこれ! こういうのが欲しかった。こういうのが見たかった。昔見たSF映画みたいだ~!」


興奮している僕とキラさんの後ろで、母親の様に遠くから温かく見守っているミナさんとハイノメ。これが男女の違いなんだと感じた……


 訓練室の中に入るのは初めてだ。中はここの研究室の様に壁一面全体が白一色で、かなり頑丈そうだった。本当なら戦闘係の人材はここで能力を披露するそうなんだが、僕とミナさんは支部長室で見せることになったので、ここに来る機会はなかったから。


「お、もう一足先に来ていた様だね。奥にいる人達がそうだよ!」

部屋の奥に4人、僕達と同じくらいの年齢層20~30くらいの男女がいる。……その内一人は金髪で蒼い目、あきらかに日本人じゃない方がいる。アメリカ人だろうか?

その中で長身の男性がこちらに向かってきた。



 いや、この人は……


「あら、ヨシツグちゃん! おそーい もう、待ちくたびれちゃったわん♡」


 やっぱりオカマだった


近くで見ると化粧しているし、なかなか迫力がある。

「まさか、こんなにお早いとは……紹介するね! このクレヨンしんちゃんにいそうなオカマの人が戦闘係B班のリーダー、オオモリヒカルさん!」

「ちょっと、雑よ! ヨシツグちゃん!!」


本当にクレヨンしんちゃんにいそうな感じのノリの良さそうなオカマさんだ。キラさんと話している感じ、優しい人なんだとわかる。が、打ち解けるまで時間がかかりそうだ……


「初めまして~、本名はオオモリヒカルです。ヒカリンって言っていいからね! しかし、キラちゃんとこのお子さんたち美男美女ね~。皆食べちゃいそう! あ、勿論、私の最押しはヨシツグちゃん一択だからね♡」


 両方いけるタイプの様だ……


キラさんはハイハイとさらっと流した後、僕たちに自己紹介するように促した。トップバッターは勿論、我らがエース、ハイノメユミ大先輩だ。

「初めまして、ハイノメユミと申します。大変な仕事ですが、お互いに助け合いながら多くの人々を助けていきましょう」

「あら♡ いいじゃない。ヨシツグちゃんからお話聞いているわ。すっごく頑張っている子じゃない、実際に見ると思っていたよりも小柄で可愛らしいのね!」


ハイノメは顔を赤くして照れている。


「うちの子達、まだ分からない事だらけだからよろしくね! と言っても私もまだ分かんないことだらけなんだけど~♡ 私も手取り足取り教えてもらおうかしら♡」

「ヒカルさんは私が教えますよ。チーム同士の今後の事もありますし」

「ふ、2人で! 今夜イクのね♡」

「夜とは言ってませんね。じゃあ次ユズキさん!」

「は、はい。ユズキミナです。好きなものはお酒で~……」

 

 え!? まさかお酒の話を話すのか!


「あら、いいわね~お酒は能力と関係あるのよね。んもう、ギャップ萌えね♡ 小悪魔さんなんだから♡ 今すぐに食べちゃいたい!」


ちょっとミナさんは引いていた。

その後は僕の自己紹介だ。特に面白みもなく自分自身の事を話した。


「あなた……」

ヒカルさんはじっと僕の身体を見ている。

「いいわ、凄くイイ。抱いて!♡」

「無理です」

即答した。



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