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世界の意思にさようなら  作者: ラゲク
第七章 開拓地の狂犬
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第74話 赤鬼再び

 ゴクゴク……

ミナさんは渡された酒を飲み干した。一合ぐらいは入っていたと思うのだが、ものの数分でなくなった。

「ふ~いい感じ~」

彼女の顔はどんどん赤くなっていった。絵本に出てくるような赤鬼の様に

「だ、大丈夫ですか? ユズキさん……」

カンダさんはミナさんのことが心配の様だ。それもそうだ、彼女は前にこの状態のミナさんに、襲われるかもしれないところだったのだから。

「ダイジョーブ!♡ 心配しないで皆! 結構いい感じだから!」


 不安だ……


だが、もう僕たちを襲ってくる様子はなさそうだ。

「ちょっと~、ショーく~んさっさと終わらせて昨日の続きやろ~」


 大丈夫……だよね?


「ななななんなぁ! 続きってなんですか?! え、昨日何かあったのですか!」

何故かわからないが、カンダさんがものすごく興奮している!


「はいはい、ほらミナ! 何か嫌な気配とか感じない?」

「はーい、調べま~す」


ミナさんはそう言った後、鼻をスンスンとわざとらしく嗅ぎ出した。


「ふーん、加齢臭を感じるわ」

「ショウ! アンタまだ20代なのに?!」

「僕じゃないよ! こんな時にボケるな! つまり……」

「そそ、30~50の間かしら……あ、ごめんなさいね。60かも」

「男しかわからないじゃないですか!」

「ちょっと、ツバキちゃん♡ 怒んないの!」

「ちゃ、ちゃんって……支部長には、まだユズキさんはコントロールできてないと、お伝えしておかないといけないのかも……」


「あと、何となく似ているのよね……」

「似ているって?」

「もう♡ 鈍いんだから そんなんじゃ私を満足させられないよ♡」

「ま、満足ってなんですか!?」

「ツバキ、アンタはちょっと黙ってて。似てるって誰と誰が?」

ハイノメがミナさんに聞いた。

「ここのツルギちゃんと、侵入者の匂いよ! つまり、侵入者はお父さんってわけ! あーまたヤラレチャウノカナ?」

「……ミナ、意識をしっかりもって! 君はそんな人じゃない!」

咄嗟に柄にもない言葉を放っていた。能力のせいとは言え、こんなミナさんは見たくない。

「ごめんショウ、私がこの子の能力に頼ったたばかりに……」

「ハイノメは関係ない、ハイノメは一番いい行動を選択したと思う。ミナさんもどんどん能力に慣れていかないといけないわけだし!」

「ショウ……」



「チッ、いい感じになって……」

ボソッとミナさんが何か呟いた様だが、上手く聞き取れなかった。

「はいはい、さっさと行きましょう。心配なんでしょ! 先輩!」

ミナさんはハイノメに強く当たった。

「そうね、女将さんたちが心配だわ。直ぐに向かいましょ! で、何処に向かえばいいわけ?」

「ツルギちゃんが寝ている所に3人ともいるわ どうやら揉めている様子」

「急ごう」

僕達は急いで彼女たちの部屋へと向かった。

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