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世界の意思にさようなら  作者: ラゲク
第七章 開拓地の狂犬
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第62話 相棒への告白

 ショウを部屋の前から連れ出し、人気のない場所まで連れていく。とは言っても、私たち以外に宿泊客はいないようだ。ちょっと失礼だけど、今は人がいなくてラッキーだ。これなら他人を気にせずに話し合うことができる。


私は彼を廊下の端の隅っこまで連れ出した。

「で、どうしてあんなこと言ったの?」

「なんだよ、聞いていたのか」

「最後らへんだけ、最初からは聞いていないわ。ショウが切れだした所ぐらいからかな?」

「はぁ~、しゃあない説明するよ……」

ショウは嫌々ながら私に事の経緯を話してくれた。



「なるほどねーで、怒っちゃったわけだ」

「まあな、ぼくも悪かったと思うよ……」

私に愚痴を吐いたからかショウは素直になってきた。コイツはこんなことで怒ったり、イライラしたりするのは似合わない。

 

 ショウは優しいから ツルギちゃんにも知ってほしい


「ショウ、最近さ……私ピリピリしていたじゃん」

「ん? ああ、そうだな。キラさんが生理じゃないかって」

「ОK! それこそ帰ったらセクハラとして訴えておくわ」

私はショウに告白した。

「最近、世間にも私たち世界樹対策課のことが知れ渡ってきたじゃない。そんな中、仕事中にこう言われるのよ。税金泥棒だの、無能だの……。化け物とまで言われたわ」

「え!? そんなこと言われてたのか!」

ショウは驚いた顔をした。

「ええそうよ、まあ私のこのマスクを見たらね……。悪目立ちするから」

「別の物に変えたら?」

「それは出来ないの!」

「まあ、それよりも問題なのが私の能力のせいなんだよね」

「能力のせい?」

「ええ、ほら! 世界樹を燃やしたりするときに煙の能力を使うじゃない。基本的に一般人にはあまり見せないようにしているんだけど……。 

どうしても見られちゃったり、自衛隊の人たちや警察の人、その避難区画の区画長に説明する時にね。そしたら、みんなして人を見る目をしていないの。

まるで異形のモノでも見ているような……。

気味の悪い目つき、思い出したら鳥肌が立ってきた!」

私は自分で言っておきながら鳥肌が立ってしまった。

「好きでこの能力得たわけじゃないのにね」

「ハイノメ……」

「ちなみにショウは比較的まともの部類よ。私のこの能力みても化け物みたいに見なかったもの」

「そりゃそうだ。その時すでに僕も化け物になってたんだから」

「あれ? そうだったんだっけ?」

「なんなら、ハイノメより化け物みたいな身体になってるからね」

「アハハ! 確かに! まあ、ストレスってわけよ! だからさ! せっかくの機会なんだから思いっきり羽を伸ばしましょうよ!」

「だな!」


 ショウの顔は喧嘩する前に戻ってきている。


 いつものショウの顔に……


 あの時は有難うね、あなたとミナのおかげで今の私がいる。


「ねぇ、あの子の所に戻って仲直りしに行きましょう」

私は思い切ってショウに提案した。


「ええ~」

 すっごく嫌な顔している!

でも、このままお互い嫌な気分で過ごす訳にもいかない。いつまでここにいるのかわからないわけだし。

「まあ、直ぐに仲直りしなさいとは言わない。元はあっちが悪いわけだし! でもあんたの方が年上なわけだし」

「でも、ぼくら客じゃん」

「も~ウジウジしない! ハイノメお姉さんが一緒について行ってあげようか?」

「い、いいよ。自分で行くわ!」

「よし、それでこそ男よ」

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