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世界の意思にさようなら  作者: ラゲク
第七章 開拓地の狂犬
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第59話 属性もりもり

 「では、お次に殿方のお部屋をご案内致します」


 あ、部屋別なんだ


少し淡い願いを期待していたのだが、見事に打ち砕かれてしまった。

「おい、何期待してたのよ!」

ハイノメが眼を細くしながらツッコんできた。

「トガさん、私たちは社会人ですよ」

カンダさんは冷たい目線で……

「お、男の子だから仕方ありませんよね」

ミナさんは優しくフォローしてくれたが、かえってその言葉が辛い……



 女性陣の部屋を離れ、廊下を女将さんと一緒に歩く。僕の部屋は少し離れた場所にあるようだ。

「あの……」

「はい、なんでしょうか?」

「ツルギさん? でしたっけ? あの子はどういう……」

「ああ、あの子は私の娘です。あまり人付き合いが苦手なもので、ここで私と一緒に働いているのですが……ちょっとこの業界は厳しいかな~と考えている最中です」

「なるほど」

 

 本当にこの人の娘さんなんだ……


「ほほほ、私も自慢ではありませんが若いころはやんちゃをしていまして」

「は、はあ……」


 かなり若い年齢で産んだんだな 人は見かけによらないな


「ここの旅館は貴方と娘さん、あと旦那さんで切り盛りしているのですか? 他に従業員の方はいるのですか?」

僕は気になったことを質問してみた。僕らの他に宿泊客がいないのは知っているが、さっきから全く人の気配がしない……。女将さんは、少し間を置いた後、僕の問いに答えた。

「主人はいません。他の従業員は今は休業中です。何分暇なものですので……」

顔には出していなかったが、少し悔しそうな感情が籠っていたように感じた。悪いことをしてしまった。 


 


 「さあ、ここがトガ様のお部屋になっております」

女性陣の部屋と比べると少し小さめの部屋だが、きれいな和室の部屋で素晴らしい。もちろん広縁もある。一人で堪能するには十分過ぎる部屋だ。

「ここもいい部屋ですね」

早速奥に進み、広縁の椅子にもたれかかる。

「いかがでしょうか」

女将さんがニッコリと微笑んで僕に椅子の座り具合を聞いてきた。

座り心地はいいのはもちろん、空間がプラスアルファで更に上げてくる

「最高です……」

「ありがとうございます。真っ先にそちらに行かれる方は滅多にいませんので」

「す、少し子供っぽいですかね」

僕は顔を赤らめて聞いてみた。

「いえ、そんなことはございません。 ただ……」

「ただ?」

女将さんは座っている僕の顔に近づき

「少し可愛いと思いました……」

ふふふ と、いたずらした少女の雰囲気を醸し出し、彼女は部屋の説明をしてこの部屋を後にした。


 エッッッロ!


「あ、危ない危ない危ない」

危ないところだった。人妻に発情するところだった。僕は下心を必死に抑えた。

「でも、あんなに綺麗な人妻なかなかいないよ。しかも、旅館の女将さん……、もしかしたら未亡人かも知れない、属性もりもり過ぎるよ……。エロ動画でしか見たことなかったから……」


数分後、高ぶっていた気持ちは和らいでいった。


最低だ僕って……。



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