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世界の意思にさようなら  作者: ラゲク
第七章 開拓地の狂犬
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第55話 心は少女

 「お、来た来た! ショ~ウ! あんた何買ったの?」

一足先に店から出ていたハイノメが、僕にグイグイと近づいて聞いてきた。


 コンドームとアソコが元気になるドリンク貰ったなんていえない!


「どうしたの? 顔赤いけど……」

彼女の顔が近いせいもあるが、こんなの見られたらと思うと……

「さあ、お二人共、休憩時間はおしまいです。先に進みましょう」

パンパンに膨れ上がったリュックを背負ったカンダさんが、キリっと気持ちを切り替えて、目的の場所に向かい始めた。

「なぁ、ハイノメ……カンダさんのバックあんなにパンパンだったけ?」

「ふふふ、彼女もはしゃいじゃったのよ!」

「女の子ってそんなもんなのかな……」

「まあ、任務終わったら即帰宅なのかもしれないしね。お土産買う時間あるか分からないし。五体満足か分からないし……」

ハイノメは少し暗い感じで、僕に伝えてきた。

「おいおい、怖いこと言わないでくれよ……」

「ま! 今を大事に、精一杯楽しんで生きろって事よ!」

ハイノメはそう言って走って、前にいるカンダさんの横に並んだ。


 ホント、女子高生みたいに元気な奴だな……


「ショ……ショーくん! た、助けて~」

おろおろと、大量のうなぎパイを抱えたミナさんがぼくに助けを求めてきた。

何箱かは二人が持ってくれたらしいが、それでもまだ大量に抱えている。自業自得だが、そういう抜けているところも、僕が彼女のことが好きな理由でもある。


 まあ、対策課に入ってからはちょっとひどいようにも感じるが……

 本来の姿なのかもしれない……


「大丈夫? よっと!」

ぼくはそう言って、彼女の荷物を取り上げる様に持った。

「え!? いいですよ! 全部持たなくても」

彼女は申し訳なさそうに言ってきた。

「大丈夫大丈夫! その代わり、旅行するときは最初にお土産を買わない事! 今後そうしてね」

「うぅ、ごめんなさい…… あ、でも今回旅行じゃなくて仕事なんですけどね!」

「それを言ったらお終いだよ」

僕たち二人は笑い合いながら、前の二人からぎりぎり声が届かない距離を保ちながら歩いていた。


「ユミさん、元気になってよかったですね」

「ああ、やっとお騒がせガールが戻ってきたな」

「ショウくん、ずっと気にしていたもんね! あまり気にしすぎると私やきもち焼いちゃいますよ!」

「う、き、気を付けるよ……」

なんか、釘を刺されてしまった。


「あーちょっと! ミナ! あんた全部ショウに荷物持たせて!」

「そうです。不公平です。トガさん私の荷物も持ってください!」

 

 えええ! カンダさんってこんな感じだったんだ!


「いいわね、じゃ! お願いね~」

そう言って二人は僕に荷物を渡して、走って逃げていった。


 女子高生のノリだよこれ…… あんたら大人だからな


「あ、私半分持ちますね。もともと私のお土産ですし……」

「う、うん。お願いします」

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