第102話 赤い夢
「カラ ツガルの日本応援ラジオ~」
その言葉の後にOPテーマが流れていく、区画内には小型ラジオが何個かあったので、その内の1つをお借りできた。対策課6人でキャンプファイヤーみたいに、ラジオを囲うように集まって聞いていた。あと、自己紹介の続きをして盛り上がった。まるで学生時代に戻ったようで楽しかった。
「ユミさん~お酒はダメですか?」
「ダメです!」
「オー、ユズキさんはジャパニーズアルコール本当に好きなんですねぇ」
「そうなのですよ! エマさんも今度一緒に飲みましょう!」
「了解デス!」
「カ、カラスマさんは普段何をされているのですか?」
「うーん、基本的に研究所の手伝いが主な仕事かな? まあ、雑用だよ」
「そ、そうなんですね……」
「ヤタ君はやっていけそう? 戦闘係って100%危険がつきものだけど……」
「ふ、不安です……。でも、ぼく学がないですし……、ここの給料いいので逃す訳にはいかないんです。他にやることもないし、そもそもこのご時世贅沢を言うなって話なんですけど」
「あ、ああそうだね!」
「どうしたんですかショウ君? ぼうっとして?」
「ん?! いや、なんかいいなーって」
「そうですね。あとはお酒が入ればもっと盛り上がるのですが……」
「ミナさん、一応仕事で来ているんだからね」
「はーい、えへへ」
ホント、酒飲んでいなければ天使の様な人なんだけど……
赤い空
ここは地獄なのか?
でも、見覚えがある……
つい最近も僕はここに来たことがある
大きな山、いやドラゴンがこちらに向かってくる!
朝が潮のように夜を追い出していく
「おはようございます。ショウ君!」
着替えを済ませた僕を迎えてくれたのは、天使の様なミナさんだ。朝日も気持ちが良く、最高の一日になりそうだ。しかし、仕事内容は殺人事件の捜査……。複雑な気分だ。
「おはようショウ! よく眠れた?」
「おはようハイノメ、よく眠れたと思うんだけど、なんかここ最近同じ夢ばかり見るんだ。これってよく眠れているのかな?」
「ん~大丈夫じゃない? そもそもアンタ、不死身の疲れ知らずの身体じゃない。寝る必要もないんじゃないの?」
「ちなみにどんな夢を見られたのですか?」
ミナさんが興味津々に聞いて来る。
「え、えーと……なんか赤い空が広がっている夢……」
「な、なんともいえないです……」
僕は彼女に詳しい内容を教えることが出来なかった。僕の夢に出てくるあの巨大な生物、あれは僕たちを襲ったドラゴンに間違いない。たぶん僕の心の中のトラウマが、夢となって出てきているのだろう。彼女もあのドラゴンに相当トラウマを抱えているはずだ。
そういえば、あのドラゴンはあの後いったいどこに行ったんだろう?
「おはようございます。エマストローク出勤しました。」
「お、おはようございます」
エマとヤタ君が来た。皆集まったので、カラスマ君が号令をかける。
「では、皆さん集まった事ですし。行きましょうか! 今回の事件を調査されているジンエイマコトさんに会いに行きます。昨日、色々とあって話し合い出来なかったので」




