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旅人は乗り換えの夢を見る  作者: ライスパディ


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第57話

 あれから2分…


「くそっ、くそっ!」


『前方に小型3!回り込まれてるのです!』


 上からも来てる…ここは下に…


「前に突っ込むのよ!」


「っ!了解!」


 突っ切れぇ!


『下方に敵主砲攻撃を検知なのです!』


 あっ、危なっ!?


「敵味方のシグナルを不明にする機械を使ったわ!5秒は稼げる!」


「この間に距離を…」


 『ズギュゥン』


『緊急事態発生 後方に被弾確認』


「くっ…やられたわ…小惑星の起動を計算して、見えるところまで誘き出された!」


『シールド残量0!後方のメイン推進機大破なのです!同様に、最後尾の貨物庫、退避済みの生活ブロックにも甚大な被害なのです!』


「前方の推進機をメインの代用にする!

 ローズ!シールド回復までのカウント!」


「残り30よ!

 修理ドローン回して前方の出力上げに行くわ!」


『この速度は…スキャル!ドロップシップなのです!宇宙船用の動力付いてるタイプなのです!』


「ローズ!」


「護衛隊!仕事の時間よ!各自持ち場に付きなさい!

 スキャル!私も出るわね!」


「頼んだ!」


 動けないように、後方を狙い撃ちしてくれたのが幸いして、船の大半は空白地帯じゃなく小惑星帯に存在している。


 つまり、ペトラから事前に聞いていた、直線最速回避不可のドロップシップは来れない筈だ。


 となれば…


「リミッター解除!ペトラアナウンス!」


『船内に警告なのです!当艦はこれよりリミッター解除航行に移行するのです!重力補助によるGの軽減を貫通する事が、多発するのです!』


「うおぉぉぉ!反転じゃあ!」


 空白地帯に残っている船体を小惑星帯に隠すように、前方と後方を入れ換える。


『小型船!追い付いてきたのです!』


「しょうがない!装甲で受ける!」


『ドロップシップ到達まで残り5!』


「加減速ランダム起動!うおぉぉぉ!操作し辛いぃぃぃ!」


『目視確認!船数5隻!

 スキャル!ドロップシップは直線番長なのです!避けさえ出来れば、次までにシールド回復出来るのです!』


「こっちも目視した!1隻は小惑星に擦り付けれる!残りは…ランダム機動にお祈りだぁ!」


『緊急回避起動!』


「ローズ!?っうぐっ」


『3隻回避完了なのです!…ぐぅっ…1隻着弾!』


『上等!やるわよ貴方達!嘗めてる敵に貴族の恐ろしさを教えてやりなさい!』


『『『ハッ!』』』


「隔壁起動!ドロップシップは?」


『チューがハコベル君回して除去するのです!スキャル!船体に重力装置を適用するのです!』


「了解!」


『防衛軍先遣隊現着!』


 今かよ!?


『フリゲート艦3隻のジャンプアウト確認なのです!』


 フリゲート艦って…大型の1つ上の大きさの船か!


『民間船を襲う全ての船に警告する!今すぐ戦闘行為を停止せよ!

 これは強制通信である!聞こえてないは通用しないぞ!』


 強制通信なんてあったのか…


『…逃走行為を確認した!これより制圧に入る!』


『防衛軍先遣隊!敵方大型船と戦闘開始なのです!』


『スキャル!全力でか『エラー発生』「うおぉぉぉ!下方向ぉぉぉ!」』


 次の瞬間、先程までカステラ号の居た場所を、見覚えのある極太エネルギー砲が貫く。


『なっ!?敵方防衛軍を無視してカステラ号に撃って来たのです!?』


『今!ハコベル君突撃よ!』


『砲撃警告!斜線から逃げてくれ!発射は2秒!1!発射!』


『防衛軍!直線型EMP攻撃なのです!』


『私に続きなさい!突撃!突撃!』


『防衛軍よりこの宙域へ!大型船は全て無力化した!大勢は決している!投降せよ!』


『小型船、動きに変化無しなのです!』


「シールドは回復した!逃走再開するぞ!」


『ペトラ!侵入者がシステムをクラッキングしようとしてる!電子隔壁降ろして!』


『なのです!?まっ、マニュアルは…あったのです!今やるのです!』


『貴方達は拘束でもしてなさい!研修受けてない?マニュアル見ながらやりなさいよ!電子隔壁はまだしも、拘束は誰でも出来るわよ!』


『ドロップシップ除去完了なのです!電子隔壁は後20秒なのです!』


『ペトラ!ハコベル君の指揮権貰うわよ!』


『了解なのです!』


「ペトラ!敵方大型船方向の戦闘状況はどうなってる?」


『フリゲート艦を直接接続させて、移乗攻撃を開始しているのです!

 その他中・小型船も順調に数を減らしているのです!一時退避してた警戒隊の重鈍組も合流して、大勢は決した感じなのです!』


「よし!じゃあ逃走ルートをそっち方面に切り替える!通信を頼んだ!」


『了解なのです!』


『スキャル!間抜けが人質に取られたから、そいつ事ぶち抜いたわ!今緊急搬送ドローンで運んでるから、医務室を通常電源に切り替えて頂戴!』


「うおぃ!?わかった!今する!」


 何してるんだよローズ!?思い切り良すぎだろ!?


『防衛軍から返信なのです!〔こちらもそちらへ増援を送った!そのまますれ違ってくれ!〕だそうなのです!』


「了解!レーダーにマーク付けといてくれ!」


『了解…今付いたのです!予想遭遇時間残り2分!』


「了解!」


 よし!前後入れ換えた影響で、流石に小型船が追い付いて来たが…2分ならシールドが持つ!


『こちらローズ!移乗攻撃の敵方本丸に攻撃するわ!

 スキャル!暗殺者来るわよ!気合い入れなさい!』


「ふぁっ!?嘘だろ!?」


 ここに来て暗殺者ぁ!?

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