第45話
「次はサーバールームですね」
次に見た製作室は一瞬で終わった。
…というか選択肢がなかった。
「まさか100万エネ以下の製造機対応の部屋が、1種類しか無いとは…」
「製造機を船に乗せられる方は、大半が鉱石採掘船の方なんです。
そうなってくると、鉱石の生成能力や製品の製造能力は、生命線になりますからね…
大体どの方も、1000万エネは超える製造機を導入されてまして…」
「製作室も、それに合わせてあると」
「そうなります」
まぁ…はい…しょうがないね。
聞けば、実弾兵器用に万能製造機を導入してるのなんて、極少人数らしいし…
大体はコロニーで補充するらしい…まぁ、そうなるよな…
結果的に、4スロット、2万エネの製作室を購入。
100万エネまでの製作機に対応しており、他の場所から指示をしての、自動生産、自動輸送なんかに対応しているとの事だ。
これで一応、戦闘中に実弾の追加補充が可能になった。
『サーバールームエリアに到着しました』
「さて、次はこちらですね!」
今度は扉が空くことはなく、扉にカタログが表示される。
「グレードはいくつかありますが、
ジャンプ中にネットに繋げるか
どの範囲に繋げるか
商売に用いるか
が、値段の違いになりますね」
「ふむふむ」
「ジャンプ中はそのままなので省略するとして、どの範囲に繋げるか、というのは、
船の遊戯室のみ
生活空間のみ
船全体のみ
船の周辺一帯(距離選択可能)
から選択できまして、将来船団を組んだり、商売を行うなら船の周辺一帯が選択肢に…という形になります」
「ふむふむ」
「最後は商売に用いるかですね。
これは、未開地域でも通信できるようになる機能と、数兆人規模の通信に耐えられる機能が追加される物でして、もし未開地域に行かれる予定があるなら、結構良い稼ぎになるそうですよ」
「ほえー」
「元傭兵ギルド職員的には、未開地域通信機能は、是が非でも入れたいのです!」
「へぇー、そりゃなんで?」
「その機能がないと、いざという時に、通報もなにも出来なくなるのです!
絶対に勝てない敵に囲まれた時に、生き残る可能性が出てくる装備だから、出来るなら入れたいのです!」
「なるほど」
「その機能を入れるなら、通信範囲は助成金が出るのでかなりお安くなりますよ。
具体的には、範囲を星系に広げるオプションが、400万エネから4万エネになります」
「100分の1!?」
「あー、未開惑星での通信事業は、個人で見ると無茶苦茶儲かるらしいのです。
だから、政府が諦めた地域にも結構行ってくれて…正直、400万エネ程度で、未開地域で通信が数日使える様になるだけで、政府的にはお釣りが来て余りあるのです」
「そっ、そうなのか?」
「通信機器に防衛部隊を張り付かせなくて良いのが、無茶苦茶大きいのです。
常設の通信機器って、コロニーの近くに置くと電波範囲が狭くなるとかで、ちょっと離れた宙域に置かれるのです。
それでいて、闇で売っても結構良い値段になるらしいのです…
結果的に、定期的に宙族が襲撃してくるポイントが生まれて、防衛費が洒落にならない値段かかるのです」
「あー、なるほど…」
「その点、傭兵なら勝手に防衛してくれて、船が落ちる時には大抵通信機器も壊れるって事で、メリットが大きいのです」
「ほえー」
「トレリス隊時代から変わらないわね」
「むしろコロニーの性能が上がって、影響範囲が増えたので、設置不可エリアも増加して悪化しましたよ」
「駄目じゃない!?」
「占有スロットは…1ブロックかぁ…
ジャンプ中の機能も入れてどのくらいになりそう?」
「それでも部屋の中ギッチギチなんですけどね…
価格は108万エネですね。
内訳は、基礎価格2万、ジャンプ中機能2万、エリア拡張4万、商用で100万です」
「おお、た「あら?結構安いわね」…すいですね」
「商用機能の方にも補助金が入ってますからね。
1ブロック通信で埋めてくれる感謝金って感じです」
「商用機能入れないとどれくらいの大きさになるのかしら?」
「我が社の通信部門は中々優秀なので、半スロットで収まりますよ!」
「それは…確かに補助金位出すわね」
「まあ、お兄様の話を聞く限り、そこまで大量に人が乗る訳じゃなさそうですから、1ブロック位潰しちゃっても良いと思いますけどね」
なるほどなぁ…
「なら、これも仮決めって事で、次行くか」
「そうね」「なのです!」
さて、次は何かな?




