第31話
残されたバトルドローンは、
シールダー 5機
遊撃機(自動操縦) 3機
アタッカー 2機
の計7機で、相手はザックリ20人いる。
「操作方法とか…あっ、頭で念じれば良いのね!便利!」
スナイパーっぽいのが見えたから、シールダーにカバーに動いてもらおうと思ったら、勝手に動いてた。
そして、どうやら見えたのは正しかったらしく、盾に足が生えた見た目のシールダーが攻撃を受け止める。
「撃ってきた!アタッカー!カウンター!」
続いてポールに足が生えた見た目のアタッカーが、その足を地面にめり込ませ、自身を固定した上で頭部をスナイパー方向に向け、射出!
『ドガァン!』
おおよそ聞いたことの無い音と振動が鳴り、それを攻撃判定したシールドが俺の身を守ってくれる。
「ぐっ、耳栓付けときゃよかった!」
とは言え、完璧に守ってくれた訳でもなく、耳鳴りが凄い。
「前線射程に入るぞ!シールド前方厚めに!」
耳栓(インカム機能付き)を付けつつ、指示を出す。
『『『ビギュン!』』』
案の定、横1列に並んだ敵兵から同時に大量のエネルギー弾が飛んでくる。
「これシミュレーターでやったとこぉ!」
『『『バジュウ!』』』
それを一斉に受け止めるシールダー達。
シールド残量的に、シールド性能はかなり良さそうだ。
ただ、その分攻撃手段が付いてないから、攻撃は少し考えないといけない。
隙間を開けて撃つか、撃つのに合わせてシールドを一時解除するか…
シールドの内側からなら関係ないんだが、後方から撃つ分には同士討ちになっちゃうからな…
「ん?あっ、おい!遊撃機!どこに撃とうと『『『ズガガァン!』』』ぉぉ!?ファッ!?」
遊撃機は上空に弾を撃った…なのに前方の敵のシールドにダメージが入ったんだ…何を言ってるかわからねぇと思う…俺もわからねぇ…
「これシミュレーターでやらなかったとこぉ!」
1回やりあったので引く。
人数不利な時は囲まれないように動かないと「そこの路地!ってぇ!」『ガッドガァン!』っぶねぇ!
撃ち合いの最中に裏取りですか!随分人数に余裕があるね!無茶苦茶羨ましいですぅ!
目の端のレーダーに飛翔物検知!
「ロケラン探知!遊撃機迎撃頼む!」
『『『バァン!』』』『『『ズゥン』』』
ローズの言うこと聞いてて良かった!無駄遣いなんて無かったんだ!
「射程入った!第2陣来るぞ!」
『『『ビギュン』』』『『『バジュウ』』』
「一旦反撃せずに引く!」
確かこの先はしばらく路地がなかった筈!そこに陣地形成じゃい!
「ホイホイの、ホイ!」
クイッククリエイター(ウォール)を投げて、簡易的な囲いを形成する。
「本当はディグも使いたいけど、それしたら指名手配されるからなぁ…ホイっと」
コロニーに穴はダメなのである。
ということで、真ん中に設置型のシールド発生機を置いて、起動する。
設置型なだけあって、範囲はそこそこ、小さいから強度は低めだけど、エネルギー満タンに加えて、持ち込んだ外部エネルギーも付けてるから10分位は持ってくれるはず!
「反撃じゃぁ!」
…ということで、俺とアタッカー一行は、敵に向かって乱れ撃つ。
市販品だからかあまり効いていない攻撃にやきもきしつつ、耳栓を微かに貫通してくるアタッカーの攻撃音に戦慄しながら、攻撃を続ける。
『こちらペトラなのです!万能製造機搬入完了なのです!』
「こちらスキャル!了解!」
『こっちにも襲撃が来てるのです!スキャルには申し訳ないけど、勝手に小型戦闘機械の製造権を50機分購入した後に製造、応戦してるのです!』
知識得たら速攻確認と修理するからって、多めに資材買い込んどいて良かった!
「わかった!向こうの星系の駐機代だけ残せば後は使って良いから!絶対防衛してくれ!」
『了解なのです!後、傭兵ギルド経由で、一帯を管轄してる貴族にクレーム送ったのです!
身分制度の越権行為だから、多分通る筈なのです!後5分も粘れば、宇宙に逃げれば追って来ない状態にまでは、持っていけるのです!』
「まじで!?すんごい助かる!」
『むふー!なのです!』
よぉし!後は粘るだけ…だったんだけど…
「半分くらい居なくなったな…」
部隊分けられちゃったんだよなぁ…
今のシールド強度は、前方に厚みを片寄らせることで成り立ってるから…
「クッ、もう1個引くしかないか?」
もう1個戦線を下げると、港まで一直線の道になるんだよなぁ…
そうなると、今船を攻撃してる連中からの、挟み撃ちを警戒しないといけなくなる。
10人程度だとたかをくくって、突撃する方法もあるんだが…
「俺なら絶対部隊伏せとく」
ということで、その方向は無し。
「…引くしかないか」
このままここに座して、後ろから回り込まれたらどのみち終わりだ。
それなら、後ろに下がってワンチャンス狙いに行った方が良い。
「よし、そうと決まったらペトラに船の前の敵数聞かな『ズズゥン!』なに!?」
耳栓を貫通する爆音!?
「何が起き…人が飛んでるぅ!?」
敵の後方に、人が大量に吹き飛ばされる異常事態が発生している。
「マズッ!近付いてる!」
何が起きてるのかはわからないが、異常が近付いているならば、1度逃げる事は間違いでは無いだろう。
「シールダー!銃撃は任せたぞ!」
鈍足のアタッカーを先に逃がし、設置型のシールド発生機を回収して、シールダーを後方の盾にしつつ逃走を図る。
「見る限り路地には入ってこない!とにかくそこまで逃げるぞ!」
くそっ、ローズの救出はまだか!




