第27話
翌朝。
今日は第4コロニーに到着予定の日だ。
あの後、ペトラに根掘り葉掘り聞かれた俺達は、〔厳しくも優しくて、何時も最後には笑ってて…〕や〔ずっと私達を守ってて…最前線で、なんでもないように笑ってて…〕等と、こっ恥ずかしい事を散々言わされた挙げ句、〔さあさ、後はお二人で…ゆっくりするのです〕等と部屋に押し込まれた訳だが…日は明けた訳である。
「んっ、んんっ…」
「おっ、ローズ起きたか」
「あっ、すきゃるだぁ…
なぁに?わたしのふとんにはいってきちゃったの?
…ふふっ、だめなんだぁ…すきゃるはしたでねるんだよ?
でも、ぎゅーってして良い…なら………ふぇっ!?」
「………ぎゅー」
「ほわぁぁぁ!」
なんだこの可愛い生き物(主観)!
時は進んで第4コロニー。
不正の取り締まりも終えて、(自称)クリーンになった傭兵ギルドへと、諸々の精算のために向かっている。
「ほら、これよこれ、いまスッて動いたのわかる?」
「それがどうしたのです?」
「その奥の…ほらあそこ!あの蜥蜴人の男」
「あっ、銃持ってるのです」
「さっきこっち見てたのよ。
それを見てね、こうスッて」
「ほえぇぇぇ!そんなことしてたのです!?」
なんと言うかね…無茶苦茶恥ずかしい!多分今顔真っ赤になってると思うんだよね!
なんと言うか…赤裸々にこう…さ!
「初めは下手だったのよ?代わりに私が牽制したりして…それが途中から…ね?」
「キャーッ!キャーッ!」
こう…さ!
「いらっしゃいませ」
「諸々の精算に来たんだが」
「畏まりました。
失礼ですが、こちらに端末を…はい。ありがとうございます」
姦しいのは後ろに置いてきた!なんか女性の傭兵や職員に囲まれてる気もするが知らん!
「あぁ、貴方があの…えー、精算ですが…こちらになります」
「ふむ…」
なるほど、ピッタリ3万と…
「今回あのクソダヌキどもを叩き出して頂いたという事で、端数切り上げにさせて頂きました」
「あー、うん…はい」
嫌われてるなぁ…
「それと…以前のコロニーでは私兵に追われたことがあるとか」
「…ええ」
まぁ…ね?そこの精算も含めてるから…ね?
問題は何故それを今出してきたかだ。
「傭兵ギルドより、報酬の一環として、戦闘機械類の購入許可を出したいと思います」
「あー、なるほど…」
なるほど…うん!
「後ろの2人カモン!」
こりゃ1人じゃ無理なやつだ!
後ろからブーイングが聞こえてくるが無…視も怖いのでペコリとしとこう。
何故か悲鳴が上がった…何故だ…
「それでどうしたの?」
「チューの渡した想定金額と、解離でもあったのです?」
あっ、受付の男の人がちょっと顔青くしてる。
「あーそれがな…」
「戦闘機械類の購入許可を出すと言う話をしておりまして…こちら、許可される社名と、本コロニー内での店舗の場所となっております」
ちょっと息も浅くなってるな…なにかやってるのか?
「フムフム…うーん、ちょっとしょっぱくないのです?」
「すいませんでしたぁ!」
謝るのはやっ!?
「載ってるのが小型機械専門業者ばっかりなのです。
本当なら、どの大きさも幅広く扱ってる社を1つは入れるもの…というか入札で公募するものなのです」
「ほえー」
ローズは社名を見ながら〔これは知らないわね…〕とか〔ここ無茶苦茶成長してるじゃない!?〕とか言ってる…こっちの話には興味なさそうだ。
「私個人としては、入札まで行きたかったのですが、上から止められておりまして…」
「うーん、この書き方ってことは、アレは使えるのです?」
「はい!勿論!該当の会社であれば、購入する戦闘機械の大きさは問いません!」
はえー、抜け道的な…
「…うーん、仕方無いのです。
スキャル、どうするです?一応、戦えないことはないのです。
でもその場合、この話自体が立ち消えになるかも…」
チラリとローズを見る。
「承諾しちゃいなさい。
さっきの話が本当なら、1つ心当たりがあるわ」
「よし。じゃあ戦わずにいこう」
「わかったのです!」
「………ふぅー。
ありがとうございます。
では、権利を付与しますので少々お待ちください………はい。出来ました」
「………はい。確かに確認したのです!」
「それでは、精算関連は以上となります。
他には………ありませんね。
では、またのお越しをお待ちしております」
さて、それじゃあお買い物の時間だな!




