十五話【実行初日】
自衛隊基地を目指して出発した俺は、第一のワープポイントを作るために大型ショッピングセンターにきていた。
「ここも、人がいっぱいいたのになあ…」
あの世界が移動した日というべきか、異世界に移動した日というべきか…まああの日以前はここも学校帰りの学生や夕飯の買い物に来た主婦でにぎわっていた…しかし今は見る影もなかった
以前は、店内はライトで照らされ明るかったが、今は建物の中なのでほとんど真っ暗だ
まあ、魔法があるから視界が悪いなんて事はないが、それでもやはり薄気味悪い
「さて、と。第一のポイント、どこに設置するかなぁ…」
そう思いながら進んでいく
はじめは見晴らしがいい屋上がいいと思ったが、ワープしたとたん襲われました、じゃあ話にならない
だからといって、下手に建物内部に設置すると、また帰るときにどこにおいたかわからなくなることもある
俺がちょうど、三回にある本屋が見えるところまできたとき
「…ん?あれは…人?」
そこには、数人の中学生と、店員さん、買い物に来ていたであろう高齢者がおよそ15人ほど集まっていた
本屋の周りを金属製のシャッター…というか、網というか、が降りている
おそらくモンスター対策だろう…が、実際にモンスターに襲われたらひとたまりもないだろう
「…っ!?おい、そこに誰かいるのかっ!!」
げ、ばれたっぽいな…
しゃあない…いくか
仕方なしにでていく
「…はい、柳恋音といいます」
「化けもんじゃないな?よかった…」
彼…というより爺さんの周りの人も安堵の息をこぼしている
「中に来てくれ、右の通路の奥にドアがある」
中に入る
「君は…外から来たのか?」
しゃがれた声で聞かれる
「はい」
「何しにってのは…まあ、食料でも探しに来たのか。そとはどうなっているか、わかるか?」
「そこまで数は多くないですが、モンスターがうろついています。学校…少なくとも高校は、ですが、壊滅状態でした」
「…そうか、どうやってここまできたんだ?こう言うのは悪いが、とてもあの化けもんども…数が少なくともここまで安全にこれるとは思えん」
言うべきか迷う…が、とっさに他のいいわけもおもいつかなかった
「すこし、いいですか?あまり広めたくないもので…」
そういって、距離を近づけ、耳元でしゃべる
「あのモンスターが現れ始めて、魔法、が使えるようになったんです。ふざけているのではなく、『念話』【こんな風に。】」
「うぉっ…【これは、…どうやって?】」
「【強くイメージし、言葉に出すだけです】」
「【ふむ、でも、これだけじゃあ無理だろう。】」
「【えっと、気配を消すことを強くイメージして使ったんです、戦闘に関しては、水を圧縮して打ち出した、というか…】」
「【誰でも使えるのか?】」
「【はい、すくなくとも知ってる限りでは使えない人はいませんでした】」
「【あとで試してみよう】」
「では自分はこれで、やらないといけないことがあるんです」
「やらないといけないこと…とは?」
「【自衛隊の基地にいって、そこで空中要塞…まあ、空飛ぶ武装したお城、のようなものです】」
「ふむ、わかった【それが完成したら、ここにいる奴も乗せてくれないか?ここもおそらく長くない】」
「わかりました、では」
爺さんのとこを離れ、本屋の近くにあるアニメ、ゲーム、ラノベなどの専門店にポイントを作る
…なぜか、それは完成したとき、ワープする際位置が近いほうがいいのと、…個人的にラノベは…いや、なんでもない
ポイントを作ったら基地に戻った
「ただいまー」
「おかえりー、晩御飯はできてるよ」
「おかえりなさい」
「あの、今日…生存者がいたんです」
「「え?」」
「あの大型ショッピングセンターに行ったとき、15人ほどが立てこもってました」
「なら、急がないとね、設計図はもう8割がたはかけてるから、がんばって」
先輩が言った
「早くないですか?!」
「だって、専門知識いらないし、多少の無茶は魔法で補えるだろうし…ただ妄想を叩き込むだけの簡単なお仕事だったよ♪」
「なら、明日には基地まで着くようにします。思ったよりはモンスターもすくなかったので多分、ブーストとハイディングの併用でいけると思います」
「わかった、じゃあこの話はおいといて、晩御飯、早く食べないとさめちゃうよ」
ふっ、全国の非リア充どもうらやましかろう?ほしいか?女の子の手料理がほしいか?ほしいのか?
…よく考えれば、ここはすでに異世界で、生きている人間自体ほとんどいなかったんだった
ごめんなさい、実際には彼女なんて…
作者の年齢=彼女いない暦




