十話【先輩】
部屋に戻った俺は先輩がおきるとすぐに面と向かっていった
「先輩、急にすみません。でも学校は本当に危険だったんです」
「知ってる。私はたまたま助かったけど、ここに来るとき、ジジイがし、死んでるの、みたから」
おおぅ、こんな可愛い先輩でもジジィのことをジジイと呼ぶのか…
…静寂に包まれる
「えっと、君の名前は?」
不意に先輩から話しかけられる
「うぃ!?っと、すみません。一年の柳恋音です。漢字は…木の柳に恋に音と書いてレオンです」
「可愛い名前だねー、コイネちゃんってよんでいーい?」
「!!?いやソレはチョットやめてほしいですはい…。」
まさか…そうくる…と、は…ぐはっ…………
「ふふっ、えーっとね、私の名前は鳥遊里恋音、よくある…よくはないけど小鳥が遊ぶって書くたかなしじゃなくて、鳥が遊ぶ里って書くんだ。そして、恋に音って書いてコイネってよむの、一緒だね。」
「どんな偶然だよ…」
てか漢字は同じなのかよ、だからか…
「いーじゃん、あとちょっと聞きたいんだけど、さっき、ものすごく走るの早かったよね?どーやったの?」
む、魔法のことか?
「えーっとですね…マジに言っていいですか?」
「うん。マジに言っていいよー」
それじゃあ…
「率直に言うと、俺は魔法が使えます。正確には魔法かは知らないんですけどこの世界?というか異変があった時、たまたま使えるようになってることに気づきました」
「ほぇー、それって私にも使えるかな?」
「嘘だって思わないんですか?」
普通は疑うだろう…web小説読者なら別だが
「うーん、でも小説じゃあトリップしたら魔法が使えたー、なんてよくあることだし、それに実際見せられちゃあねー、気絶しちゃったけど」
web小説よんでんのかよ!?
てか、先輩の見かけのイメージと違う気が…
「それについてはほんとすみません。んでまあ、少なくとも俺の感覚じゃあ詠唱とイメージですね。詠唱は多分なんでもいけど何か一言は言わないといけないっぽいです。そしてイメージ、明確でなかったりすると魔法が崩れ易いです。例えば…『火球』」
少し開いたスペースに発動させる
そして空中に蒼い火球が現れる
「きゃっ…、おー、これって本物?」
「はい、結構あったかい…てか熱いです」
「ほー、じゃあちょっと私もやってみていい?」
ここじゃ、危ないよな…
「うーん、ちょっと狭いんで別の部屋行きましょうか」
火球を消してこの廃墟で一番広い部屋に移動した
「ここなら多分いいですよ、あーでも、できれば危なくないようなのお願いしますね。」
広いけど火矢なんて言われたらやばいだろう
「うん、じゃあー『召喚;白狼』」
え…その案はなかった
部屋の真ん中に蒼白い魔法陣が発生し、そこには白い狼がいた




