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エピローグ
あれからいく千の時が流れた。
そして旧大和国、現在の日本国に一匹の蝶が舞い降りた 。
今度こそ間違えない為に。
今度こそ竜樹様を愛する為に。
「……こうしてお姫様は何処かへ去っていったのです。彼女の行方は誰も知りません」
此れは誰にもわからない“わたし”の物語。
成田蝶里が前世で周胡蝶だった時に紡がれた物語。
「蝶、どうしたんだ?ボーッとして」
幼馴染みの樹。かつて“わたし”が恋をして伝えられなかった竜樹様の生まれ変わり。
今度こそ樹を、竜樹様をきちんと愛したいと云うのは私のわがままであり、“わたし”のわがままでもある。
「蝶、帰ろ?」
「うんっ」
そう言って私は樹の後を追う。
後ろで蝶が舞った気がするのは気のせいだ。
後ろでかつての“わたし”が手を振ったのは気のせいだ。
『バイバイ、幸せになってね』
ひらり
ひらり
蝶が舞う。今後の成田蝶里に幸あれと祈りながら。
此れにて『成り上がり物語~girl but boy~』完結でございます。一年以上の間御愛読ありがとうございました。




