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戦国ちびっこ店長  作者: 東のマ王


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46/66

46話、長篠の夜嵐と、逃げ惑う魔王。

ーー夜十一時、大雨が激しく降り注ぐ、長篠・設楽原(したらがはら)の戦場。


織田信長「(馬防柵の後ろで、不敵に笑いながら)ふははは! 武田の騎馬隊め、遅い、遅すぎるわ! この柵の前に誘い込み、三千丁の鉄砲による『三段撃ち』で、一人残らず蜂の巣にしてくれるわ!」


徳川家康「(三方ヶ原で大敗し、青ざめた顔で信長の横に並びながら)お、織田殿、油断は禁物ですぞ……。今の武田軍は、なにやら得体の知れぬ神の力を得て、全員お肌がピカピカで恐ろしく強いのです……」


織田信長「なにを怯えておる家康! この大雨と暗闇の中、正面から突撃してこれるわけが……むっ!?」


ーーその時、織田本陣の「真後ろ(背後)の暗闇から、地響きのような大歓声が響き渡った。


山県昌景「(闇の中から赤備えの軍勢を率いて突撃し)がははは! 信長ぁ! 松千代様の仰った通り、夜陰と大雨に乗じて後ろから『ばぁ!」と驚かせにきてやったぞ!」


織田信長「な、なんだと!? 武田の軍勢が、なぜ我が本陣の真後ろから現れるのだ!? 鉄砲隊、後ろを向いて撃て、撃ちまくれーーーっ!」


ーーバババン、ババババン!! と、織田の鉄砲隊が慌てて火を噴く。


しかし、大雨で火縄の火が次々と消え、さらに暗闇の弾丸を迎え撃ったのはーー。


頼武「(漆黒の防弾チョッキを着込み、透明な防護盾を構えて前線に立ち)カン! カーン! がはは! 松千代の魔法の盾は無敵じゃ! 織田の三段撃ちなど、ただの線香花火よ!」


遠藤家の機動部隊(特殊部隊)が、透明なポリカーボネートの盾をガチっと並べて「動く壁」となり、織田軍の銃弾をすべて弾き返しながらグイグイと前進していく。


織田の足軽「ひ、ひえぇぇっ!? 弾が効かん! 傷一つ付かずに、黒い怪しげな羽織りを着た化物どもが突撃してくるぞ!」


信玄「(正面の暗闇から、巨馬を駆って怒涛の如く突入し)家康ぅ! 三方ヶ原に続き、またしても夜戦の闇の中で大敗を喫するが良い! 織田の三段撃ちなど、戦う前に破れておるわ! 全軍、突撃ーーーっ!」


お風呂上がりの無敵の体力と、カレー南蛮のスパイスで全盛期以上に細胞が活性化した武田の将星たちが、前後から織田・徳川の連合軍を挟み撃ちにし、完璧な夜襲で踏み潰していく。


織田信長「(本隊が瞬く間に壊滅するのを見て、冷や汗を流しながら)ば、馬鹿な……。我が三段撃ちの戦術が、なぜ完璧に先回りされ、夜戦に引きずり込まれたのだ……。おのれ武田信玄、今日のところは退くわ! 退却じゃーーーっ!」


織田信長は武田軍の圧倒的な夜襲の前に、命からがら闇夜の彼方へと脱兎のごとく逃げ延びていった。

しかし、その進路の先で完璧に取り残されたのはーー。


徳川家康「(遠藤家の透明な盾に押し潰され、刀を叩き落とされて地面に転がりながら)う、うわああああ! 信長殿、拙者を置いて逃げるなどあんまりだべ! また負けた! また拙者だけボコボコにされて捕まったーーーっ!」


権三「がはは! 徳川家康、ひっ捕えたり! これより我が主、武田信玄公のもとへ連行いたす!」


史実の悲劇(長篠の戦い)は、松千代の「後ろからばぁ」という可愛い予言と、現代の機動隊チート防具の前に、武田軍の大勝利、そして織田敗走、徳川捕縛という形で完全に書き換えられたのだった。

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