第73話『義妹、課題提出を“魔導試験の納品”と勘違いする』
(第八章:大学生編になってもサバイバルしてるんですけど…)
春学期、前半。
初めての本格的な課題提出が告げられた日――
教授:「次回までに、A4用紙2枚で“文化比較”についてレポートを書いてください」
→ その一言が、義妹の“脳内魔導演算”に火をつけた。
咲良:「つまりこれは、“知の結晶を魔導封印に収める試験”ってことだね……!」
悠真:「違う。普通にワードで打って、印刷して持ってくだけだから」
咲良:「お兄ちゃん。形式だけ真似してもダメ。**“提出には魂が必要”**なんだよ」
悠真:「どこのRPGだよ……」
◇
■ 義妹、レポート作成に全力投球!
→ 書き始めから、すでにおかしい
•冒頭:「──これは、異なる世界の文化をつなぐ旅の記録である──」
•書式:縦書き・巻物風・パラフィン紙に印刷
•見出し:魔法陣風のマーク入り
•最後に封蝋付き!
悠真:「ちょっと! 封印しちゃってるけど、教授どうやって読むの!?」
咲良:「“真に知を欲する者のみ、封印は解かれる”仕様にしてあるから」
悠真:「物理的に開けない仕様とかやめて!!」
◇
■ 提出日当日――講義室
→ 周囲の学生が普通に紙レポートを机に出す中……
→ 義妹、カバンから巻物を取り出し、両手で高らかに掲げる
咲良:「これが、“文化間魔導史”の記録です!!」
教授:「……これは……すごい個性だね。まず開けるのが怖い」
→ 学生たち、ざわつく
→ リクト先輩(同じ授業を取っていた):「ふっ……やはり彼女は“選ばれし者”か」
◇
■ 提出後の廊下で
悠真:「もう頼むから、今度から普通の形式で出して……お願い」
咲良:「でも、“型にとらわれないレポート”って、教授が言ってたし!」
悠真:「“常識を破っていい”とは言ってないと思うぞ!?」
◇
■ その日の夜、自宅にて
→ 義妹、夕飯を食べながら
咲良:「あの教授、すごく困った顔してたけど……たぶん、読んだら世界が広がると思うの」
→ 悠真:「そう思ってるの、お前だけだと思うぞ……」
→ 咲良:「でもいいの。私は“記録者”だから。書くことで、“自分の世界”を築いていくんだよ」
→ 悠真、ふと笑って
「……それが、お前らしくていいと思うよ」
→ 咲良:「えっ、なにそれ……今の名言っぽい! メモしよ!」
(つづく)
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