第72話『義妹、サークル勧誘を“陣取りバトル”に変換する』
(第八章:大学生編になってもサバイバルしてるんですけど…)
春の大学構内――昼休み、中央広場。
そこには、無数の立て看板、呼び込み、ポスター、謎の被り物……
そう、これは――サークル勧誘戦争の火ぶたが切って落とされた瞬間だった。
咲良:「来たね、お兄ちゃん……ここが今日の“戦場”だよ」
悠真:「どこのファンタジーRPGのバトルフィールドだ……」
→ 義妹、手作りの“陣取りマップ”を広げながら一言:
咲良:「まず、文芸系エリアは“言霊の森”……演劇系は“仮面の塔”……そして、我らが目的地は――」
→ 指差すのは、“幻想記録保存会”のブース!
◇
■ 勧誘合戦、開幕!
→ 道を進むごとに飛んでくるビラ、ポケットティッシュ、部誌、風船、謎のモフモフ(着ぐるみ)
→ 運動系男子:「そこの君!フットサルどう!?スポーツは最高だよ!」
→ 咲良:「すまない、私は“知識と幻想の民”なんだ……!」
→ 美術サークル女子:「君、色のセンスあるよ。入らない?」
→ 咲良:「その評価は嬉しいけど、今は“幻想記録保存会”への忠誠を――」
→ 悠真:「あいつ、完全にキャラ乗ってる……!」
◇
■ 目的の“幻想記録保存会”ブースに到着
→ ブースの装飾はやたら荘厳、パイプ椅子の横に“魔導書風パンフレット”が並んでいる
→ 神代リクト先輩、再登場
リクト:「ようこそ、記録者候補たちよ」
→ 咲良、テンションMAXで正式加入を表明!
咲良:「私、今日から“幻想世界の記録者”になります!」
→ 悠真:「どうか普通の活動内容でありますように……」
◇
■ 加入者の儀式(※ただのノートに名前を書くだけ)
→ でも義妹の中では「契約の儀」に変換されている
→ リクト:「さて、今後の活動内容だが……“学内ファンタジー調査”から始めるぞ」
咲良:「うわっ、楽しそう!! まずは学食の地下ダンジョンを調査しないと!」
→ 悠真:「いや、そんな場所は存在しないからな!?な!?」
◇
■ 帰宅後――
→ 咲良、パンフレットとノートをテーブルに並べて意気込みを語る
咲良:「私ね、やっぱり“記録すること”って大事だと思うの。
日常の中にも冒険はある。それを、忘れないように書き残すの」
→ 悠真:「……なんか、急にまともなこと言い出したな」
咲良:「えへへ。でも大丈夫、書くのは全部“フィクション風”だから!」
→ 悠真:「やっぱり全部ファンタジーなんだな……」
(つづく)
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