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第66話『義妹、卒業式を“別れの演出イベント”と見なして大号泣する』

 


三月、穏やかな春の陽射し。

桜の蕾が少しだけ色づき始めた日。


高校三年生、最後の一日。

咲良は、教室の鏡の前でそわそわしていた。


 


咲良:「どう?お兄ちゃん、変じゃない……?」


→ 袴姿の義妹。ふだんの元気っ子モードとは違う、少し背筋の伸びた立ち姿。

→ 兄、言葉に詰まりつつも一言。


悠真:「……似合ってる。びっくりするくらい、大人に見えるな」


→ 咲良、ほっとして笑い、でも――


咲良:「ねえ……なんか、すっごく、寂しいんだけど……」


 



 


■ 卒業式、本番。


→ 校歌斉唱。答辞。卒業証書授与。

→ 咲良、ずっと強がってたけど――


担任・白波先生:「篠原咲良」

咲良:「はいっ」


→ 証書を受け取った瞬間、表情が崩れる。


咲良(心の声):「これで、終わっちゃうんだ……“義妹としての高校生活”が……」


→ そして、式の退場中――

→ 義妹、本気の嗚咽モード突入


咲良:「ふぇぇ……演技じゃない……本当に涙止まんないんだけどぉぉ……!!」


→ 先生・友達・保護者全員が「ガチで泣いてるやついる!?」とザワつく


→ でもそれが、“篠原咲良”だった。


 



 


■ 卒業後、最後の教室にて


→ クラスメイトたちが黒板に寄せ書きしていく

→ 咲良も最後に一言、黒板の隅に書く


 


「義妹、今日も家の中でサバイバルしてたけど――

 明日からは、“未来”を舞台に、冒険します!」


→ その下に、小さくこう添えられていた。


「……巻き込み対象:お兄ちゃん(強制)」


→ 悠真、笑って呟く:「だと思ったよ」


 



 


■ 家にて、袴姿のままリビングで


咲良:「終わっちゃったね、私の“高校生活”」


悠真:「いや、“義妹としての物語”は、まだ続くだろ?」


→ 咲良、そっと立ち上がり、兄の前で深くお辞儀する


「今まで、本当にありがとうございました。

 そして、これからもどうぞよろしくお願いします。

 私は、義妹を、ずっと全力でやりきります」


→ 悠真、無言で頭を撫でる


→ 咲良、にっこり笑って――


「さあ、次は“春休みのトレジャーハント”だよ!」


悠真:「えっ、もう始まるの!?」


 


(つづく)



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