第66話『義妹、卒業式を“別れの演出イベント”と見なして大号泣する』
三月、穏やかな春の陽射し。
桜の蕾が少しだけ色づき始めた日。
高校三年生、最後の一日。
咲良は、教室の鏡の前でそわそわしていた。
咲良:「どう?お兄ちゃん、変じゃない……?」
→ 袴姿の義妹。ふだんの元気っ子モードとは違う、少し背筋の伸びた立ち姿。
→ 兄、言葉に詰まりつつも一言。
悠真:「……似合ってる。びっくりするくらい、大人に見えるな」
→ 咲良、ほっとして笑い、でも――
咲良:「ねえ……なんか、すっごく、寂しいんだけど……」
◇
■ 卒業式、本番。
→ 校歌斉唱。答辞。卒業証書授与。
→ 咲良、ずっと強がってたけど――
担任・白波先生:「篠原咲良」
咲良:「はいっ」
→ 証書を受け取った瞬間、表情が崩れる。
咲良(心の声):「これで、終わっちゃうんだ……“義妹としての高校生活”が……」
→ そして、式の退場中――
→ 義妹、本気の嗚咽モード突入
咲良:「ふぇぇ……演技じゃない……本当に涙止まんないんだけどぉぉ……!!」
→ 先生・友達・保護者全員が「ガチで泣いてるやついる!?」とザワつく
→ でもそれが、“篠原咲良”だった。
◇
■ 卒業後、最後の教室にて
→ クラスメイトたちが黒板に寄せ書きしていく
→ 咲良も最後に一言、黒板の隅に書く
「義妹、今日も家の中でサバイバルしてたけど――
明日からは、“未来”を舞台に、冒険します!」
→ その下に、小さくこう添えられていた。
「……巻き込み対象:お兄ちゃん(強制)」
→ 悠真、笑って呟く:「だと思ったよ」
◇
■ 家にて、袴姿のままリビングで
咲良:「終わっちゃったね、私の“高校生活”」
悠真:「いや、“義妹としての物語”は、まだ続くだろ?」
→ 咲良、そっと立ち上がり、兄の前で深くお辞儀する
「今まで、本当にありがとうございました。
そして、これからもどうぞよろしくお願いします。
私は、義妹を、ずっと全力でやりきります」
→ 悠真、無言で頭を撫でる
→ 咲良、にっこり笑って――
「さあ、次は“春休みのトレジャーハント”だよ!」
悠真:「えっ、もう始まるの!?」
(つづく)
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