第56話『義妹、“卒業式練習”を“感動イベントRTA”に変える』
――三学期も、あとわずか。
2年3組にも、卒業ムードがじわじわと近づいてきていた。
杉本先生:「はい、明日から“卒業式練習”に参加します。
本番に向けて、しっかり真面目に取り組んでくださいね」
その言葉を聞いた瞬間、
咲良の目に、何かが灯った。
咲良:「お兄ちゃん……来たね。“式典イベント”。
つまりこれは――感動RTAチャレンジの開始!」
俺:「いや、真面目にやる場面だよな?どうして秒単位のタイム縮める方向に行くんだよ」
咲良:「“涙が出るまでの秒数”を短縮するのが今回のミッション!」
俺:「そんなフルスキップみたいな泣かせ方あるか!」
◇
義妹式:卒業式妄想設定
•入場行進 → “出撃ムービー”
•校長の話 → “伝説の長老のスピーチ(スキップ不可)”
•合唱 → “全体バフ魔法”
•涙 → “イベントクリア報酬”
•退場 → “次元の扉(セーブ不能)”
■ 咲良の妄想演出案:
1.「涙腺ピンポイント攻撃型BGM」導入
2.「3年生の軌跡ムービー」自作放映(無許可)
3.「花道から空気砲で花びらを演出」
4.「退場時に“第2の卒業証書(感謝状)”を咲良が勝手に配布」
◇
杉本先生、事前に察知
→ 朝の職員会議で警戒
杉本:「今年の卒業式……例の義妹さんが“何かやる”気がします」
他の先生:「あー、やるな」
別の先生:「やるやる」
教頭:「中止にできないか?」
→ すでに“予防線”を張るべく、壇上には咲良専用監視カメラ設置済み
◇
練習当日――咲良、開幕から全力
→ 「合唱曲の歌詞に“謎の伏線”を見出す」→周囲を巻き込む
→ 「椅子の並び順に意味を見出し、“卒業式ダンジョン説”を提唱」
→ 「3年の先輩の名前を全部覚えて“勇者の旅路”に変換」
■ そして――練習最終日
→ 咲良が、手作りの“ミニ感謝状”を、ひとりずつ3年生に配る
→ 教室内ざわつくも――その中身は、丁寧な手書きの感謝の言葉
→ 3年生女子:「なにこれ……普通に感動するんだけど……」
→ 3年男子:「最後、これもらって泣かされたわ」
→ 教員たち:「……え?感動させにいった?あの子が?」
→ 杉本先生:「まさかのガチ感動路線かと思いきや、
そのあと“感謝状の裏に謎の謎解き”ついてましたけどね」
◇
そして、兄妹で下校
咲良:「……ねえ、お兄ちゃん。卒業式ってさ、なんか寂しいけど、いいよね」
悠真:「ああ。……今日のお前は、ちょっとかっこよかったぞ」
→ 咲良、にやっと笑う
「でしょ?それが私のRTAクリア報酬!」
(つづく)
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