第55話『義妹、“三者面談”を“運命の分岐点”に変える』
三学期もいよいよ終盤。
ついに――年に一度のあのイベントがやってくる。
杉本先生:「はい、次の週から三者面談を実施します。
保護者の方と来てくださいね」
→ クラス中がざわつく
美羽:「うわぁ……またママと進路の話とか……」
小田:「去年“部屋の掃除しなさい”って話だけで終わったぞ……」
レイ:「俺の母親、先生より説教うまいから嫌なんだよな……」
咲良:「……三者面談、かぁ」
◇
放課後:兄妹会議
咲良:「ねえお兄ちゃん……**三者面談、“お兄ちゃんが行く”ってできる?」
いや、ダメなのは分かってるけど、たとえば“代理戦争”的な感じで!」
俺:「なんで戦争比喩で例えるんだよ。
そもそも俺、“兄”であって“保護者”じゃねぇからな?」
咲良:「じゃあ、兄妹共闘で面談に突入する作戦ってのはどう?」
俺:「いや普通に先生に怒られるだろ」
◇
面談当日:作戦決行(半強制)
→ 杉本先生、資料を手にしたまま固まる
杉本:「あれ……今日は“お母様”がいらっしゃる予定じゃ……?」
→ 悠真、スッと腰を下ろす:「代理です」
→ 咲良:「兄であり、戦友です」
杉本:「いや“戦友”って何?」
◇
義妹の妄想・三者面談マップ(脳内)
•教卓 → “裁定者の玉座”
•保護者席 → “陣営指揮官席”
•面談資料 → “未来の運命書”
•杉本先生 → “話術スキルSランクの賢者”
•兄 → “対話の盾(タンク役)”
◇
■ 面談開始
杉本:「では……篠原さんの学校での様子ですが、まあ相変わらず“元気”でして」
咲良:「すみません、それ“奇行”って言いたいのでは?」
杉本:「……否定はしません」
→ 学園祭での迷宮カフェ、給食カレー騒動、バレンタイン試験形式などが次々報告される
→ 悠真:「ご迷惑おかけしてます……。ただ、誰よりも楽しんでいて、周囲も笑ってくれるんです」
→ 杉本:「ええ、咲良さんの発想力は――間違いなく、このクラスの活力ですね」
◇
■ 杉本先生の一言
「“普通じゃない”って、悪いことじゃないんです。
時に迷惑でも、それが誰かの救いになることもあるんですから」
→ 咲良、驚きの表情 → そして小さくうなずく
→ 悠真:「……先生、ありがとうございます」
◇
■ 面談後、帰り道にて
咲良:「ねえ、お兄ちゃん。
私さ、やっぱり“サバイバル”ってやめられないかも」
悠真:「……うん、やめなくていいと思うよ。
“普通”より、“楽しい”のほうが、絶対に価値あるから」
→ 咲良、微笑む
「よーし!明日からは――**“進級サバイバル・序章”**スタートだね!」
俺:「フライングがすぎるわ」
(つづく)
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