第46話『義妹、冬休みの宿題を“時限爆弾クエスト”に変える』
冬休みも、残すところあと3日。
リビングのこたつの上には――開いてすらいない宿題の束。
咲良:「お兄ちゃん、ヤバいよ……完全に忘れてた……。
これ、“時限式の封印任務”だよ!」
俺:「ちげぇよ、ただの宿題だよ!」
「違うよ!これは“時間経過とともに魔力が暴走する禁断の魔導書(=プリント)”なの!」
「その説明だとむしろ早く片付けたほうがいいな……!」
◇
【義妹式・冬休み宿題解釈】
◎ プリント → “時限式封印スクロール”
◎ 日記 → “感情記録型記憶結晶”
◎ 書き初め → “精神集中の儀式”
◎ 読書感想文 → “言霊による精神干渉文書(※難易度A)”
◎ 残り時間 → “爆発タイマー:72時間”
咲良:「制限時間72時間以内に全封印解除しないと――私、爆発する……!」
俺:「するなよ!? というか誰もそんな設定頼んでないぞ!?」
◇
【第1日目】
→ 咲良、国語と算数プリントの山に呆然
→ 美羽からLINE:「終わってないって聞いて、逆に安心した」
→ 小田:「俺は1週間前に終わらせたよ。……終わらせたよ……(震え声)」
→ レイ:「私は進行率75%。あと感想文。地獄」
→ 咲良:「私はいま“ゼロからの大逆転魔法”を発動するしかない……!」
◇
【第2日目】
→ 書き初め:「“冒険一閃”と書いて、半紙を破る」
→ 日記:兄と“実際の冒険”を振り返り、爆笑しながら書き進める
→ 読書感想文:「冒険ものの児童小説を5冊同時に読み、融合解釈を始める」
→ 俺:「やめろ!感想文に“魔族”とか“ダンジョン攻略”とか入れるな!」
→ 咲良:「だって読んでて浮かんだんだもん、“この本、闇属性だ”って……」
◇
【ラスト日:決戦の夜】
→ 咲良、ラストのプリントを手に震える
→ 父:「あと15分!」
→ 母:「終わったらチョコパイあるわよ!」
→ 咲良:「“甘味誘導魔法”発動!!!やる気MAX!!!」
→ 最後の一問を書き終えた瞬間、咲良が叫ぶ。
「封印、解除――完了ッ!!」
→ その場に倒れこみ、
→ 兄の膝に顔をうずめて「今年のラスボスだったかもしれない」とつぶやいた
◇
その夜。
全宿題をリュックに詰めて、咲良がにっこり笑った。
「これで、心おきなく“雪の大地”に旅立てるね……」
「え、明日スキー旅行なんだっけ……体力残ってるか?」
「問題ない。スキーは“氷の滑空術”で乗り切るよ!」
→ 次のサバイバル、すでに始まっていた。
(つづく)
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