第45話『義妹、こたつで“眠りの結界脱出ミッション”を開始する』
新年三が日、最後の朝。
寒さが一段と厳しくなったその日――俺たち兄妹は、リビングの“結界”に囚われていた。
咲良:「お兄ちゃん、気をつけて……ここは、“眠りの結界”に支配された領域だから!」
俺:「いや、ただのこたつだけどな?」
咲良:「違うよ……このこたつは、魔力吸収型ぬくぬく装置『コタ=デル=トラップ』。
一度足を入れたら、思考力も行動力も失われる、最上級の封印装置なんだよ!」
俺:「うん、なんかそれ、説得力あるのが逆に悔しいな……」
◇
【義妹式・こたつ封印設定】
◎ こたつ本体 → “眠りの結界”を発生させる古代魔道具
◎ みかん → “誘惑の果実”。手に取ると【うとうとLv+10】
◎ テレビ → “幻影魔法スクリーン”。視界を奪う(特にバラエティ番組)
◎ 脱出成功条件 → 起きて、台所まで“水”を取りに行けたら勝利
→ なお、昨年は咲良が「トイレに立てず敗北」した記録あり
◇
【布団下界、兄妹の攻防】
咲良:「お兄ちゃん、先に脱出して水を取ってきて。
私は“足の封印”が完全に発動してるから……!」
俺:「その状態で5時間寝てただけじゃねえか」
→ 咲良、途中で「眠気魔獣」の襲来(※夢うつつ)によりダウンしかける
→ 兄、「みかん補給魔法」を発動し、少しだけ正気を取り戻す
→ しかし今度はTVから“爆笑波動”が発動し、耐久力を削られる
→ 咲良:「……うふふ、もう……このまま……冬眠しても……いいかも……」
俺:「やばい、魔力が……こたつに……吸われていく……!」
◇
【家族登場】
→ 母:「あなたたち、また今年も“こたつサバイバル”やってるの?」
→ 父:「脱出成功者には、お雑煮とチョコモナカジャンボを進呈する!」
→ 咲良:「やる気MAXになりました!!」
→ 勝負再開:兄妹による“こたつ脱出レース”が始まる!
◇
【決着】
→ 兄、なんとか台所に到達 → 水を一口 → 勝利!
→ 咲良、最後の一歩でスリッパを履き忘れ、凍え敗北
咲良:「くっ……今年も眠りの結界に敗れたか……!」
俺:「こたつの魔力、恐るべしだな……」
◇
夜。
こたつでくるまったまま、咲良がつぶやく。
「でも……こたつってさ、“寒さの中で一番ぬくもりを感じられる”場所なんだよね。
お兄ちゃんといると、なんか……すっごくあったかい」
「……お前、それ、魔法より効くやつだわ」
こうして、義妹との“冬の眠りバトル”は、
ぬくぬくと、そしてちょっぴり胸にしみながら――幕を閉じた。
(つづく)
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