第44話『義妹、おせち料理を“食のバトルフィールド”に変える』
元日、昼過ぎ。
親戚が集まり、リビングには豪華なおせち料理と、おとなたちのにぎやかな声。
けれど――その中で、ひとりだけ明らかに“戦場の気配”を漂わせる少女がいた。
咲良:「お兄ちゃん、準備はいい? 今日のバトルは“食の聖戦”。
題して――《御節大戦・辰年の章》、開始するよ!!」
俺:「ただの正月料理が壮大なタイトルで呼ばれてるんだけど」
母:「今年は豪華に作ったからね〜。いっぱい食べなさい」
父:「ただし、“人気メニュー争奪戦”になるぞ」
→ なぜか親もノリノリで参戦宣言。
◇
【おせち料理バトル・義妹式ルール】
◎ 各料理には“ポイント”が設定されている
例:伊達巻=20P、黒豆=15P、海老=30P、栗きんとん=50P
◎ 先に200ポイント集めた者が“勝利”
◎ 同じ料理を連続で取ると“スキル使用不可”(義妹が勝手に決めた)
→ スタート時、全員に「魔法皿(紙皿に紋章)」と「戦績表(手書きカード)」が配布される
【参加者一覧】
・咲良(義妹)
・兄(俺)
・父(本気出してる)
・母(毎年の癖でスピードが速い)
・叔父・叔母・いとこ(だいたい咲良に乗せられてる)
◇
【バトルスタート】
咲良:「“スピード・スキル【海老の閃光】発動!”」
→ 海老を素早くゲット
→ 父:「ならば“煮しめの舞”だッ!」
→ 叔母:「こっちは栗きんとんで一撃必殺!」
→ いとこ:「数の子、苦手だけど…勝ちたいッ!」
→ 兄:「落ち着けみんな、これただの昼ごはんだぞ!?」
→ 母:「兄くん、口に入れた分はポイント入らないから、ちゃんと“獲得表”に書いてね」
→ 俺:「お母さんまで完全にシステムに適応してる……!」
◇
【終盤・混戦】
→ 父と叔父が“黒豆10連獲得”の連携を決める
→ 咲良&俺が“伊達巻・栗きんとん”のWスナッチで巻き返し
→ 母が最後に“特製ローストビーフ”を取り、勝利者に贈る“辰年の覇者”称号が発表される
【結果発表】
優勝:母(210ポイント)
準優勝:咲良(195ポイント)
3位:俺(“伊達巻しか取ってない”と笑われた)
咲良:「うぅ……でも来年は絶対勝つ! “料理属性バトル強化週間”を始めるもん!」
俺:「正月明けから胃袋鍛える宣言するな……!」
◇
夜、咲良がこっそり兄に言った。
「でも、お正月ってやっぱり好きだな。
家族で笑って、食べて、勝負して――
それだけで、めちゃくちゃ冒険してる気分になる」
俺:「……その発想だけは、素直に好きかも」
こうして、“辰年の御節バトル”は、笑いと混乱に包まれて無事終了。
サバイバルの季節は、まだまだ続く――!
(つづく)
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