第37話『義妹、学園祭を“ダンジョン屋台と謎解き迷宮”に変える』
秋の気配とともに――
学校は、年に一度の文化祭に向けて、にわかに熱を帯びていた。
各クラスが屋台や演劇、展示に取り組む中、
俺たちのクラスのテーマは“縁日風カフェ”に決定。
……だったはずなのだが。
咲良:「みんな!! ここからは、“異世界ダンジョンフェスティバル”に変更だよ!!」
全員:「「うおぉぉぉぉ!!!!」」
俺:「なんで他の奴らもノリノリなんだよ!!?」
◇
すでに義妹・咲良は、
各組に“属性設定”と“世界観配布マニュアル”を密かに配布していた。
【全学年ファンタジー化・サバイバル学園祭プラン】
◎ 1組:迷宮カフェ“霧の茶館” → 通貨制度あり(架空コイン)
◎ 2組:謎解きダンジョン“封印された教室” → 教室型脱出ゲーム
◎ 3組:魔道書即売会“マナの市” → 手作り冊子販売(設定資料含む)
◎ 教員控室:→ “魔王の間”に指定(※了承済)
しかも、参加全員に**冒険者証(手作りカード)**を配布済み。
◇
咲良:「お兄ちゃん、私たちの“迷宮カフェ”は、入店時に“クエスト受注”が必要なんだよ!」
俺:「どうして“焼きそばパンを買いに行く”のに“依頼書”がいるの!!?」
「あと、厨房担当のレイくんは“錬金術師の調理場”にいるから、レシピも全部“魔導文字”仕様だよ!」
レイ:「解読に時間かかって料理遅れてるんだけどな」
◇
他のクラスの様子も、すっかり“咲良感染”状態。
・1年2組の“スライム狩りゲーム” → 餅つき体験がスライム戦に改変
・2年1組の演劇“白雪姫” → 全キャラ“属性変換”されて火魔女vs氷王子の対決に
・3年生の展示 → 理科部の化学実験室が“錬金研究ラボ”に改造されて行列
先生たちまで
「次、理科室ダンジョンの予約まだ?」
「保健室=回復の神殿って設定、意外とアリだな」
とか言い始めてる。
◇
当日。
迷宮カフェには、謎の“依頼書”を持った小学生から
「ゴブリン退治依頼です!チーズドッグください!」と注文される始末。
咲良:「これが、“日常×非日常の境界突破”……」
俺:「意味はわからんが、お前が楽しそうで何よりだよ……」
◇
そして――
学園祭の最後、全クラス代表による投票で、最優秀賞が発表される。
結果:我がクラス“迷宮カフェ”が受賞。
拍手と歓声が上がる中、咲良が手を掲げて言う。
「我らの旅路は、これで終わりじゃない。
次は、“冬フェス・氷結の祝祭”だよ!!」
俺:「……その前に、後夜祭で騎馬戦やるのやめような」
こうして、
咲良の“空想”は、現実を巻き込みながら学校中を冒険の舞台に変えた――。
(つづく)
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