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『義妹、今日も家の中でサバイバルしてるんだけど』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
第三章:『義妹、二学期でもやっぱりサバイバルしてくるんだけど』
33/135

第33話『義妹、授業中に“黒板クエスト”を開始する』


 


二学期。

学校生活も本格化し、朝のチャイムが鳴ると同時に

教室にはいつもどおりの緊張感が走る――


……のはずだった。


だがその日、教室に入るとまず目に入ったのは――


黒板にびっしり描かれた“謎の地図”。


 


「おい……なんだこれ……?」


机に座った俺は目を凝らす。

黒板には“火山地帯”“魔導都市”“光の塔”などの文字が踊り、

それぞれに番号が振られている。


 


「お兄ちゃん、気づいた? 今日は“黒板クエスト・授業編”だからね!」


隣の席から顔を出した義妹・咲良がにやり。


「これ、今日の教科に合わせた“授業イベントマップ”なんだよ!」


「先生が来る前に全部消されるパターンじゃねーか!!」


 



 


【黒板クエスト・ルール(咲良脳内)】


◎ 1時間目:国語 → “光の塔”=音読バトルステージ

◎ 2時間目:算数 → “魔導都市”=数字魔法の迷宮(計算プリント)

◎ 3時間目:理科 → “火山地帯”=爆発系知識チャレンジ

◎ 最終目標:“封印の遺跡(=日直当番)”を巡る兄VS転校生バトル


 


そしてなぜか、速水レイ(転校生)もノリノリ。


レイ:「……この“光の塔”、ちょっと音読で必殺技っぽく読んでみるわ」


咲良:「さすが風属性の旅人キャラ!!」


俺:「お前のRPG脳、だいぶ感染力強いな!?」


 



 


1時間目・国語――

咲良の提案で、“音読しながら一番カッコいい声出せた人が勝ち”という謎ルール発動。


→ 女子A「私、演劇部だから負けない!」

→ 速水レイ「“草原の風が、心を吹き抜ける……”(声低め)」

→ 咲良「お兄ちゃん、“いのちの詩”って感じでお願い!」


俺:「国語の授業どこいった!?」


 


2時間目・算数では、

咲良が勝手に計算プリントの裏に“魔法陣風スタンプ”を押し、

正解するたびに「魔力が上昇しました!」と解説。


→ 教室:「レベル上がった!」

→ 先生:「……咲良、あのスタンプどこで買ったの?」


咲良:「自作です!」


先生:「君が一番怖いよ!!!」


 



 


昼休み――

咲良は“今日の成績”を黒板に記録していた。


・光の塔(国語):★☆☆

・魔導都市(算数):★★☆

・火山地帯(理科):★★★

・封印の遺跡(先生の評価):“次回に持ち越し”


 


咲良:「うーん、お兄ちゃんは“魔力不足”ってとこかな!」


俺:「いや成績の話だろこれ!!?」


レイ:「咲良さん、次は“体育でバトルアリーナ”とか言い出しそうだな」


咲良:「え、もう作ってあるけど?」


俺&レイ:「やっぱりかぁぁぁ!!」


 


こうして――

授業すらファンタジーと化した教室。

義妹の冒険は、ついに先生すら巻き込み始めた。


 


(つづく)



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