第30話『義妹、夏休みの宿題を“ラストクエスト”に変える』
8月31日。
夏の終わり。蝉の声も、どこか儚い。
俺――篠原悠真は、自室の机に積み重なったプリントと睨み合っていた。
「よし……今日こそ、全部終わらせる……」
その決意を破壊したのは、もちろんあの声だった。
「お兄ちゃーん! ラストクエスト、発動だよ!!」
「やっぱり来たかあぁぁぁ!!!!」
義妹・篠原咲良、夏の終わりにも全力全開。
「残った宿題は、ラストボス。“時間の亡霊”との戦いなんだよ!」
「違う! 単に、お前がやってなかっただけだろ!!!」
◇
【ラストクエスト・宿題サバイバル最終章】
◎ ステージ1:国語の読書感想文 → タイトル:『兄と歩いた、サバイバルな夏』
◎ ステージ2:算数のプリント → 解くごとに“HP”回復シールを貼る仕様
◎ ステージ3:絵日記 → 各ページに“敵モンスター(兄)”が登場するファンタジー形式
◎ ファイナルステージ:提出物チェック → 母がラスボス(超厳しい)
俺:「なんで俺、絵日記の敵役になってんの……?」
咲良:「だって、ずっと私の邪魔してたじゃん♪」
「俺はむしろ命がけで付き合ってた側なんだけど!!!」
◇
それでも、部屋に宿題を広げて
無言で並んでプリントを片づけていく兄妹。
たまに
・「この漢字、こんな字だっけ?」
・「算数って“直感”でいけるよね?」
・「先生って、こういうの許してくれるタイプだったっけ?」
と、脳内会議を重ねながら――
ついに、ラストプリントにたどり着く。
咲良:「……できた!」
俺:「……終わった……」
◇
その瞬間、咲良が静かに手を挙げた。
「ラストクエスト、ミッションクリア。ありがとう、パートナー」
「……なんか、締め方だけカッコいいの腹立つわ」
でもまあ――どこか、少しだけ名残惜しい気持ちもあった。
◇
夜。
風鈴の音が涼しく響く中、咲良がぽつりとつぶやく。
「ねぇ、お兄ちゃん。
次の夏も、また一緒にサバイバルしてくれる?」
「……やるとは言ってねぇけど」
「じゃあ、今から来年のクエスト設計始めよっか!」
「やめろおおおおお!!!」
こうして、
義妹と過ごした“最も騒がしい夏休み”は幕を閉じた。
だが、兄には確信があった。
来年も、その先も――この妹がいる限り、平穏などない。
(つづく…?)
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